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2003年03月19日

【物流】三井物産、中国全土を網羅したSCMを目指す

三井物産は、12日、中国国家郵政局の全額出資の物流子会社である中国郵便物流有限責任公司(中郵物流)と、中国国内における物流業務で業務提携をした。

今回の提携は、製造機能を中国へシフトする日本のメーカーが増えており、これに伴い中国内陸部向けの物流に関する需要も増加してきたことを受けたもの。

三井物産は、以前より、上海・大連・広州・青島・南京・天津・深・香港の主要8ケ所に物流拠点を開設。沿岸部を中心に輸出入貨物のゲートウェイ機能を整備してきた。また、今回提携した中郵物流は、親会社である国家郵政局の持つ車両4万台、貨物専用航空機10機、5万7千ケ所に及ぶ郵便局と200ケ所の物流センターを活用して、中国全土で保管・配送などのサービスを提供できる。更に、今年中にも同社は、北京・上海・武漢・西安・成都・鄭州・広州・瀋陽の8ケ所に新たな大規模物流センターを建設する予定がある。

三井物産では、商業貨物を対象に物流サービス網を中国全土にひろげ、主要都市間を48時間での配送するなどの計画をたて総合物流事業を展開し、この物流網により、中国におけるSCM(サンプライ・チェーン・マネジメント)の実現を目指す。

中国の自由化により、日本企業の進出が加速する中、次の展開として中国内陸部を視野にいれたインフラの構築が進んでいきそうである。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:41| 国際物流