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2003年07月17日

【物流】経済産業省、グローバルなSCMに向けて実証実験

経済産業省は今月14日、国際物流高度化システム開発事業について発表した。

2001年度は輸出コンテナ貨物に焦点を当て、標準電子データ交換(EDI)を活用した業務フローを検証。今後、2005年度までにグローバルなサプライチェーン・マネジメント(SCM)の実現を目指す。

国際海上輸送は、貨物の発から着の間に発生する業務において、システム等の統一が
図られていない。そのため、業務現状把握と同時に、メッセージの標準化、標準ビジネスモデルや輸送ラベルの設計に着手し、輸出貨物に重点を置きながら

◇海上輸出物流の新モデル(ビジネスプロセスモデル、標準メッセージ等)の作成
◇貿易金融EDI(TEDI)との接続検討
◇2001年度に作成した海外輸入物流プロセスの一般化
◇海外輸入物流新モデル適用時の改善効果試算に取り組んだ

輸入物流においては、2001年度に実施した新モデル適用の改善効果を試算したところ、
・コンテナ入港から倉庫到着までの時間を9割短縮し、ターミナルでの平均滞留時間も
1〜1.5日減少可能
・東京港での在庫削減効果は百数十億〜二百数十億にのぼり、データの入力経費を
二億八千万圧縮可能としている。


さらに、民間事業者が貨物停滞解消に取り組むべき事項として、

◇輸出者と船社の情報連携強化
◇通関リスクの厳密評価
◇輸入国側へのEDIによる手続き情報伝達の迅速化

などを提言している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:51| 行政関連