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2003年11月26日

【物流】環境負荷低減実証実験の計画を認定−国土交通省−

国土交通省では、現在「環境負荷の小さい物流体系の構築を目指す実証実験」を推進している。

この実証実験は、幹線物流において荷主と物流事業者が共同で海運・鉄道へのモーダルシフトやトラック輸送の共同化といった環境負荷低減策に取り組む場合に、一定の効果が認められるものについて支援する制度で、19日、今年度の2次公募において補助金対象となる15件を認定した。

CO2の排出削減効果は、二次募集で認定した15件で合わせてCO2排出量を年間約1.6万t-CO2(削減削減率は平均83%)する計画。これは東京ディズニーランドの約40倍の面積の森林が吸収する量に相当。なお、この15件に交付する予定の補助金額は合計約1.2億円。 

15年度は、1次認定分21社と合わせて全国で36件の実証実験が実施され、これらの計画では輸送時のCO2の年間排出量を平均74%、約3.8万トン削減する内容となっている。

また、同量のCO2を森林による吸収で削減しようとすると、東京ディズニーランドの約90倍の面積の土地を新たに植林する必要があるが、この支援制度で交付する補助金の総額は約2.5億円であり非常に効果的な環境施策となる。 

■2次公募における認定15件の特徴 

●輸送機関を鉄道にシフトするもの …… 14件(93%)
●主にトラックから鉄道へとシフトするもの …… 13件
●主に海運から鉄道へとシフトするもの …… 1件
●鉄道利用にシフトするもののうち、私有コンテナを導入するもの …… 8件(57%)
●海運にシフトするもの …… 1件(7%)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:25| 行政関連