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2003年12月09日

【物流】低価格のICタグ 伊藤忠商事が実用化へ

日立製作所は、1個あたり10円台(100万個以上の契約)という、低価格なICチップ部品『ミューチップ・インレット』を開発。2004年4月から発売する。

従来のICタグの、インレットでは、1個あたり50円〜数百円と高額であり、この高価格が普及のネックとなっていたが、インレットの低価格化により、ICタグを低価格で製造することが可能となり、物流管理や、SCM、トレースアビリティなど様々な分野での活用の拡充を見込んでいる。

これに伴い、『ミューチップ』の開発・拡販で業務提携している、伊藤忠商事では、4日、実用化に向け、「展示商談会受注支援システム」(仮)と「個品管理支援システム」(仮)の2つのプロジェクトを推進すると発表した。

展示商談会受注支援システムでは、2004年2月に開催される「コンバースシューズ」の展示
商談会において、今まで手作業で行なわれていた、入場受付・受発注業務でICチップを活用し迅速化・効率化を図ることにより、顧客の利便性を高め、売上を伸ばすことが目的。

また、個品管理支援システムは、2004年4月スタート。伊藤忠商事が製造販売権を持つ「ハンティングワールド」のバッグなどに付け、倉庫と店舗(銀座店)での在庫最適化や、仕入・流通コストの低減等の流通管理業務に役立てると共に、偽造などの偽ブランド対策に活用し、販売機会のロス削減などに役立てる。

また、両ブランドで、将来的には、生産地から販売店舗までの輸送や、在庫管理など流通情報の一括管理に役立てるとしている。

*インレット:アンテナかアンテナ接続端子とチップで構成する部品

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:04| IT関連