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1999年12月20日

【流通】運賃・料金の規制緩和へ

行政改革推進本部規制緩和委員会がまとめた、規制緩和に関する報告書によると、物流業では貨物運送取扱事業の運賃・料金規制の緩和を盛り込む。
事前届け出制の廃止など具体的な策やスケジュールは明記されなかったが、運輸省は来年3月にもまとめる規制緩和推進計画に、こうした主旨で盛り込む方向。

や: 今、世の中は両極化しているよね

あ: 何についてですか

や: 例えば家電製品は定価なしの
オープンプライスが増えている
一方、自動車業界でみられるのは
ワンプライス

あ: あー、そういえば違う方向です
でも、これは最近ですよね

や: そう、
定価というものが
どんどん崩れてきたんだよ

あ: 定価で買う商品が
殆どありませんよね

や: この両極化は
家電製品と自動車の
流通構造の違いなんだよ

あ: 当然違いはありますよね

や: 今回この記事をみると
物流の流通構造も変わらなきゃって事かな

あ: 物流の流通構造ですか
なんか変ですね
物流は流通の一機能じゃないんですか

や: そういう意味じゃなくて
物流手段・アセットの流通の仕方だよ

あ: アセットの流通の仕方ですか?

や: 物流業界は約95%が
中小規模の会社だと言われているけど
大手物流業と、
間接費・管理費といった経費については
断然大手の方が負担が大きいよね

あ: 人も多いですし
組織も複雑ですから   

や: 例えば提案書なんかは
大手の物流業者が行なうケースが多いよね

あ: 知的な部分がどうしても必要になってきますし
研究機関を持っている大手企業もあるくらいです

や: こうした面で
アセットを持っている中小規模の物流業者との
コスト格差があるんだよね

あ: なるほどね
でも、物流の流通構造の話が
まだわかんないんですけど

や: この記事にもあるように
規制緩和が進めば
役割が明確になっていくんだよ

あ: 役割って?

や: アセットを持つ企業と
知的な部分を持っている企業とにね

あ: あー、なんとなくわかってきました
今までは知的な部分とアセット両方を
所有している企業が多かったのに対して
これからはその両極化が進むって事ですか

や: そうなると思うんだよ
お客さんにいろんな提案や
物流管理を行なう企業
そして、実際に物流アセットを提供する企業にね

あ: でも、今でもその構造はないと
いうわけではありませんよね

や: そうかもしれないね
こういうビジネスモデルは実は
理論的にいって
物流業界は進んでいるんだよ

あ: 理論的とは

や: 大手の物流業者は
大抵コストの安い業者と組んでる

あ: 協力会社の存在ですよね

や: つまり、物量の変動に合わせて
固定費を変動費にかえるという事を
結構古くからやってんだよ

あ: つまりノウハウもあるって事ですよね

や: ただ、運用面・管理面での話だと思う
知的な部分では
まだまだ勉強しないと 
君と同じように

あ: ほっといてください!

や: この記事を見て
「あー、価格競争が進むなあー」とか
「又、値下げの要求も増えそう」、
「益々自社のコストを下げないと」みたいな事だけ
考えるんじゃなくって
こういう業界の構造とか
世の中どうなるんだろうっていうとこまで
考えれるようにならないといけないよ

あ: そうですねえー
そうなりたいもんです

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投稿者:gotsuat 13:27| 流通