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2000年03月09日

【流通】マツダ取引先メーカー 環境ISO取得急ぐ

マツダの取引き先部品メーカーが、環境管理・監査の国際規格ISO14001の認証取得に動き出した。

≪3つの要点≫
1 フォードが2003年から環境ISO未取得のメーカーとは取引き
     しない方針
2 マツダとフォードの部品共通化
3 マツダの国内生産能力の削減方針

ナ: まずこのISO14001シリーズの前に
PRTR法の制定について触れたいと思うんですけど

あ:
 ピー・アール・ティー…
何ですかそれ?

ナ:
 PRTR法(=化学物質管理促進法)とは
簡単に言いますと
国が指定した有害物質を
企業が大気や水質への「排出量」と
廃棄物として排出する「移動量」を
行政に届け出を義務づけ、その情報を開示するというものです

あ:
 これはISOとどう違うんでしょう?

ナ:
 情報の開示が義務化される点でしょう
届け出のあった企業のデータを国が集計し
一般市民がその情報を請求できるようになります

あ:
 一般市民が環境に関する企業の資料を
手に入れる事ができるようになったんですね
自分の見たい切り口とか
更に詳しい情報をその企業に問い合わせたりできます

ナ:
 環境に関して言えば多くの日本企業にとって
国民の監視という初めての経験になりそうです
一方ISOは企業の環境管理システムに対する認証であります
企業の環境負荷に対する管理システムが問われるわけです

あ:
 1回きりじゃないので
社内の管理体制が、継続的な活動とできるかなんでしょうね

ナ:
 ISOは世界的にも認められた規格ですし
国籍に関係ない取引きが必要な企業には
これから生き残るには必要になってくると思われます

あ:
 今回はマツダやフォードといった企業の
部品メーカーによる取得ですよね

ナ:
 特に世界的な再編が始まっている自動車業界では
internetを利用した新しい市場の登場や
系列という枠組みの変化など
中・小の部品メーカーにも取得が必要になるでしょう

あ:
 でも、認証取得・維持には新たなコストがかかりますね

ナ:
 もちろんかかると思われます
新たな管理システムが必要ですから
このように、これからは国による規制ではなく
自主管理、そして公表が大切です!

あ:
 例えば、自動車をinternetで販売する際
燃費や排ガスでけでなく
廃車の際にどれだけリサイクル可能なのか?
そういった情報開示も必要でしょうね

ナ:
 その為には、各部品毎の化学物質の一覧などが必要ですね
今後、直接消費者へのプラットフォームを持たない企業にも
環境に関する情報を自主管理する必要が出てきたということです

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:54| 流通