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2000年08月29日

【流通】ミラノ inside ?

や: 今日のタイトルどういう意味?

あ: タイトルですか?
パソコンにインテル インサイドって
書いてあるじゃないですか
それと同じなんですよ!

や: 最近多いね
VTEC Insideとか?
で、今日はどんな話題かな?
タイトルに関係あるんだろうね

あ: ハイ、世界的なファッションの街、ミラノの方法を参考に
岐阜で効率的な生産・販売を行なおうって動きです

や: ファッションなら まかしといてよ!
で、今日のポイントは?

あ: ハイ、では どうぞ ―――

 

・ 各SPA自体でのSCMと地域の売れ筋情報の融合で効率化
・ ミラノの中小企業が手本
・ 日本の地場産業の活性化のヒントに?
・ 単体ではなく複合的な優位性の構築

 

あ: こんな感じなんです
もともとファッション業界は
企業の壁を越えた効率化に
早くから取り組んでいる業界ですね

や: 「流行」に大きく影響を受けるからね

あ: でも、現状は売れ残りのリスクって
主にメーカーが被っていませんか
小売り側は返品できますもんね

や: 結局その分が価格に反映したカタチになっているんだよね
このような商習慣の課題を克服しようと
SPA(製造小売り)が台頭し出している

あ: 知ってますよ!
ファーストリテイングの「ユニクロ」が有名じゃないですか!

や: でも、もっと注目なのは
「セレクトショップ」だよ

あ: セレクトショップですか?

や: そう、メーカー、ブランドにとらわれず
その店がオススメできる商品を買いつけて
販売するって言えばいいのかなぁ
わかる?

あ: わかりますよ!
ビームスとかですよね

や: おっ! 知ってんじゃんか!

あ: 馬鹿にしないで下さい!

や: 服を一通り揃えようって時に
シャツはここで、上着はあそこで、ズボンはあっちで・ ・ ・
そんな買い方をしている人も多いと思うんだ

あ: 気に入ったセレクトショップができれば
そこである程度揃いますよね

や: 店主として「私はこんな提案をする」って思って
いろんなところから商品を揃えてる訳だし
買う側にしてみれば
その品揃えが自分の欲しいものだったら
色々店をまわらなくて済む
そして店側も製造原価やラインの管理など
生産に関する事を気にせず
買い付けを行なえる

あ: 結局は売れる品揃えを
しないといけませんからね

や: そうそう
だからセレクトショップとしてのブランド力も
必要になってくる

今回紹介した岐阜のレップマートなんか
こうしたセレクトショップのオーナーにとって
魅力的な買い付け先になるんじゃないかなぁ
ミラノの経営手法を取りいれたっていう
ブランドも加わって・ ・ ・

あ: そうですね
芸能人が使用したっていうだけで
その商品がヒットするんですから
セレクトショップとしてのブランド力も重要です!

や: 最近ではブランド力のあるメーカーに
自分のセレクトショップ専用の商品を作らせるケースも出てきた

あ: えっ そんな事してるんですか?

や: こうした動きは
ファッション業界に限らず
他の業界でも十分考えられる事なんだよ

あ: 他の業界ですか?

や: そう!
例えばCVSでセレクトショップが登場したり・ ・ ・

あ: どのCVSでも同じNBばかりを揃えるのとは違って
チェーン毎によって特色がでますよね

や: 他にも有名スーパー専用の有名メーカーお好み焼ソース
そして高級百貨店専用の有名メーカーお好み焼ソース
中身やパッケージに変化を加えた商品が登場するかもよ!

これからは企業として
何を優位性にすべきなのか?
差別化を単体として考えるだけじゃ駄目なのかもね

あ: 自分の企業の優位性を確立する為に
他社の優位性や差別化の要因を
活用する事もあるってことですか?

や: 時にはね!
同じ高級ブランドのカバンを持っていても
みんないろんな服装してるじゃんか
たとえ服装が高級なものじゃないとしても
高級ブランドのカバンを持つ事によって
全体としてのブランドが高まったり・ ・ ・

あ: みんな自分自身で全体として
コーディネートしてるんですね

や: その人のコアな部分が重要でしょ!
結局これって「個人セレクト」って言えるんじゃないかな
様々な流通構造が存在する中で
こうした考え方がもっともっと重要になってくるよ

 

◇◇◇関連記事◇◇◇

 

『レップマート 開業』
JR岐阜駅の高架下にある複合商業施設「ワールドデザインシティ・GIFU」の2階に、8月22日若者向けの売れ筋ファッション衣料専門店を集めた「レップマート」が開業。各店がいずれもSPA店舗で、特徴は、「MDレップ」と呼ぶ専属の販売代行者を配置、店舗経営者が共同で商品を企画、そして量販店や小売店へ卸し販売も請け負う。
MDレップという試みは、ファッションの本場ミラノを中心とした北イタリア地方を手本としている。この地方は中小企業が集積する「産地」が各地にあり、各産地が一つの企業のように機能してモノづくりを行なっている。産地には「コーディネーター」という専門業者がおり、世界各地を飛び回り最新流行などをいち早く収集、それを産地に持ち帰る。そして各企業が得意な分野を担当し、完成した商品を世界の市場へ売り込む。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:02| 流通