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2000年11月06日

【流通】主役:アマゾン・ドット・コム(player:日本通運・大阪屋)

プレーヤー

 

・日本での書籍は大手取り次ぎ会社の大阪屋から仕入れる
・物流面では、日本通運の宅配サービスを活用

 

数値データ

 

・顧客数は世界200ヶ国、2500万人
(野球場が満員で5万人だからそれの500倍)
・2000年度7-9月の売上高は1ドル108円で計算すると689億400万
・日本での受付は和書110万タイトル、洋書60万タイトル
・和洋書とも年末までは配送料が無料で
洋書は本体価格も定価から30%も割り引く
・数十万タイトルの書籍に対する書評や著者のインタビューも掲載

 


ま: とうとう上陸しましたね
アマゾン

あ: そうだね
英、独、仏に続いて4ヶ国目だね

ま:  今日は上に日本でのプレーヤーと数値データを載せといたので
参照して下さいね

あ: 「ま:」さんなかなかいい試みじゃない

ま: 今日のポイント!

 

・ネット、リアルに特化した時のメリット
・いいところは応用しよう

 

 

 

あ:よっしゃ!!それじゃ 進めていこうか

ま: なんかどっかで聞いた言葉・・・

あ: アマゾン・ドット・コムは、皆さん知っての通り
インターネット小売の最大手だよね

ま: 書籍をはじめ、音楽CDや、家電、玩具なども
取扱ってます

あ: 日本進出にあたっては
日本のプレーヤーと協力するみたいだね

 本場アメリカでの成長鈍化も
言われはじめていますし

あ: でもアマゾンが自分の強みに特化すると
他の企業は危機感が増すだろうね


ま: 
強みって何ですか?
   アマゾンのブランド力?
世界で培ってきたノウハウですか?


あ: それもあると思うんだけど
アマゾンの持つ顧客の好みに合った
提案力だと思うよ

ま: 
どういうことですか?

あ: リアルの世界では横の人にこの本どう?
なんて聞けないよね
でもアマゾンでは他人の評価がついていたりする
リアルではしにくい提案を実現してるんだよ


ま: 
なるほど!
でもネットでできないことをリアルではできますよね


あ: 本屋に本を買いに行くだけが目的じゃない人も
たくさんいるからね

ま: えっ  どういうことですか?

あ: 時間潰しに行ったり、フラッと寄ってみたり
いろんな切り口で本屋に行くでしょ

   これは、ネットではあまりしないことじゃないかな

ま: 
最近ではリアルの本屋も変わってきてますよね
座って本を読めたりするコーナーを設けたり・・・
当然、本を買ってもらわないと売上にならないのに

 どうしてこんなことをするんでしょうね?

あ: 将来的な投資の部分もあるんだろうね
本を買うきっかけのサービスをして
それによって潜在需要を引き出そうとしてるんじゃないかな

ま: 本を買う、きっかけのサービスですか

あ: でも最近の本屋はほんとに便利だよ
この間なんて1階でマンガをそのままカゴに入れて
2階でビジネス書を買って、最後に検索を使って
趣味の本までまとめて買っちゃったよ


ま:
 なんかスーパーで買い物してるみたいですね

あ: 立ち読み(座って読む)=試食みたいな感じだよ
リアルでは、その場所に来てもらうことを
心がけてるんじゃないかな
そう考えると、いろんな形態の本屋さんが出てくるかもしれないよ

ま: いろんな形態の本屋さんですか?

あ: 消費者を集めるためにある部分に特化してみたりする
究極の情報発信本屋さんになるんだよ
例えばこの参考書にはこの教科書が絶対あうから
セットで販売したり、東大に入りたい専用本屋さんができて
合格率90%の本の提案を行ったり・・・

ま: リアルでもネットでも何かに特化した時の
情報発信の期待感っていうのが重要なんですね

あ: ネットでは、リアルのサービスとしての重要性を
もっと取り入れるべきだと思うよ
本を売るだけじゃなく、どうやって売るか
リアルのサービスをどうやって表現するかが
大切になってくるんじゃないかな

ま: リアルとネットのそれぞれが特化した方がいい場合と
融合した方がいい場合とあるんですね

あ: そのようなプレーヤーの優位性をどう作っていくか考えないとね
とりあえずアマゾンを覗いてみよう!
使ってみていい感じだったら、自分のところにフィードバック
させればいいんだから
他業界の人にも是非使って欲しいね
いいところは応用しないとね!

 


◇◇◇関連記事◇◇◇

『米アマゾン日本語サイト始動』

インターネット小売最大大手の米アマゾン・ドット・コムは日本語サイトを開設し日本で事業を始めた。当初は和洋書170万冊を販売し、2001年以降は音楽CD、家電、玩具など米国で扱っている商品へと広げていく計画。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:25| 流通