<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2001年05月14日

【流通】消費期限

―― 携帯電話の利用がメール活用の主役 ――

ま: (携帯電話を見ながら・・・)
「あ:」さん
昨日のようなメール(出会い系サイトの紹介)
僕に送るのやめて下さい!

あ: どうしてだよ!
好きそうなのに・・・?

ま: (誤解を招くような・・・)
別に興味ありませんよ!

あ: しかし最近こうしたメールが
どんどん勝手に送られてくるようになった!

ま: 特にここ最近増えてるってみんな言ってます
だからiモードのアドレスを
電話番号から独自のアドレスに変更する人も多いですよ      

あ: でも、この携帯電話の登場って
人と人のコミュニケーションに大きな影響を与えているのは
間違いなさそうでしょ

 
『携帯電話の利用がメール活用の主役』

松下電器産業の全額出資子会社、ハイホー・マーケティングサービスが実施したアンケートによると月に1、2回以上電子メールをやり取りする人のうち、「なるべく返事を書く」人の割合は携帯電話では85.5%、一方パソコンは78.3%という結果となった。
毎日メールをするという人が利用する機器については携帯電話が75.4%、パソコンが66.1%で、情報交換を頻繁に行いたい人にとってパソコンよりも携帯電話の方が利用機会が多いと言える。
 


ま: 確かに「まめに返事する」のは携帯電話の方です
常に持ち歩いてますから・ ・ ・ 

あ: もちろん利用するチャンスが多いのも重要!
時間、そして場所という面でね!
どこに行っても電波さえ届けば
コミュニケーションできる訳だから・・・

ま: そのお陰で外出や待ちあわせなんか
昔に比べて適当になっちゃいましたよ
「とりあえず明日電話するから!」でバイバイして・・・

あ: 人と人のコミュニケーションの「線」が
昔に比べて格段に広く太くなってきている
まさに情報ネットワークのインフラって感じ!

ま: その中でも特に影響力のある人―――
それがティッピングポイントって事なんですよね!

あ:  この情報ネットワークのインフラが
どんどん進化して行く事によって
どんな影響があるんだろうか・・・
例えばヒット商品の移り変わりの早さ・・・
ある商品の登場からヒット、そして陳腐化までのスパンを考えた場合
その商品についての情報が伝わる機会
そしてそのスピードは
今と一昔前じゃ、格段に変わっているはずでしょ

ま: 確かに。。。
私の友人からオススメ情報なんてきます
この中には今までだと私のところまで伝わるのに
相当時間が必要なものもあります

あ: みなさんもそう感じた事があるんじゃないでしょうか?
一昔だったらこんな価値ある情報が
こんなに簡単に入ってくる・・・・なんてね

でも伝わる情報や商品自体に
賞味期限ならぬ「消費期限」があったとしたら・・・

 
伝わるスピードが早い分
当然消費されるスピードも早くならないかな?

ま: ?????????

あ:  ある一定の人を対象とした場合
人と人のコミュニケーションという
情報インフラのスピードが速くなってくれば
登場から陳腐化までの時間「消費期限」も短くなるって事!


ま: 陳腐化までの時間=消費期限の長さは
コミュニケーションの速度に反比例するて事ですね

あ: もちろんこの考え方が全ての商品・サービスに
当てはまるものではないけどね!
例えばエルメスのケリーバッグの存在を
知っている人ってどのくらいいるだろうか・・・

ま: 結構いると思いますよ!
って事は消費期限が・・・短い!?
そんな事はないですよね
だって欲しい人は何ヵ月も待ってるんですから!

あ: 消費のあり方にもよると思う
実際に手に入って始めて「消費」と考えると・・・
その期待値だとか手に入った時の喜びによって
消費期限も大きく変わるって事だよ

期待値や喜びが小さいものって
関係した情報を聞いただけで「消費」となる場合も
あるからねぇ

ま: これから商品の消費期限って
短くなっていくんでしょうね・・・
どんどんコミュニケーション−インフラの
スピード化が進んでいくでしょうから・・・

あ: そうとは限らない
それに短くする事が必ずしも良いとは限らないからね!
技術の進歩もあってコミュニケーション能力が
高い人が増えてくるでしょう・・・
だからといって消費期限が早くなる事を前提とした
商品ばかりじゃないと思う!
人と人との情報ネットワークというインフラが
早くなったからといって 
消費も早くさせる必要はないって事!

逆に早いインフラ上で
スピードを調節する方が難しいんだよ!

人と人の情報ネットワークのスピード化も
ブロードバンド並みに進化し続けるとしても
消費期限を十分考えた上で
流通システムを考えないといけないって事!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:16| 流通