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2001年07月03日

【流通】made in japan → japan original

――NEC長野 1個からでも受注可能に――

ま: 「あ:」さん
一個いりませんか?

あ: いらないよ僕は・・・
どうしてそんなに買い込んじゃったの?

ま: だって・・・
一個買うよりまとめて買った方が
単価が安いもんで・・・つい・・・

あ: 一個だけでいいっていう時は
確かにあるある・・・

 
『NEC長野 1個からでも受注可能に』

NEC全額出資の生産子会社NEC長野がEMS会社として成長軌道を描き始めた。
他品種少量生産と効率物流のノウハウを生かし、製品1個からでも受注、毎日納入するきめ細かいサービスが売り物。

 


ま: 個人の買物でもそうですけど
企業にとっての調達という部分でも
同じような事が望まれているんでしょうか・・・?  

あ: どうなんだろうね
当然、同じ1個でも
価格が違ったとしても
いろんな条件下でその価値も変わるからね・・・

ま: 価値が変わりますか?

あ: タイミングだとか希少性・・・
例えばどうしても欲しい時の一個と
いつでも手に入ればいい時の一個では
その価値が違ってくる

ま: 当然その良いタイミングで
供給できるところが価値ある企業って事ですね

あ: 生産コストが日本よりも安い海外への進出が進んでいる中
流通構造を横割で見た場合の製造部分が
日本から海外へ移りだしている
しかもその恩恵を日本の消費者が受けているということも
忘れちゃいけないね

ま: 消費者という立場での恩恵は
いうまでもありません
デルコンピューター
中国での生産ですもんね

あ: 日本の製造という部分を考えると
そのノウハウや管理手法がどんどん進んでいる中 
made in japanにこだわる日本人も
これから若い世代を中心に意識されなくなっていく可能性もある

ま: 日本製とその他の海外製・・・
性能、品質に差を感じなくなっている人も少なくないでしょう

あ: 更に日本への物流システムも
整備されつつあって
日本国内の地方都市での生産拠点と
大きな違いがなくなりつつある
こうした条件で
日本の製造 = モノ作りってどうなっていくんだろうね

ま: もちろん全ての分野で
このようなことが言えるかどうか
私にはわかりませんが・・・
何か日本でないと作れないってモノとかに
力を入れていくとかしないと・・・

あ: 今、日本は一昔前の日本と闘わなければならない・・・
ちょうど高度経済成長時代の日本が
今の中国やその他アジア諸国だったり・・・

ま: グローバルな競争下にさらされてきて
勝ち残ってきた製造分野が
今度は追われる立場に・・・

あ: その差別化という意味での対応としても
今回紹介したNEC長野さんの取組みには注目したいね
モノを作るという機能以外で
供給システムとしての付加価値的要素であるとか
或いは一点豪華主義的なモノに特化するとか・・・
そうした部分で
「日本オリジナル」を確立していく必要が
これから大切になっていくんじゃないかな

ま: 日本オリジナルですか・・・

あ: コスト、品質面でリードしてきた日本が
今度は追いかけられる番
モノづくりという面で
大量生産 大量消費対応型モノづくりだけでなく
日本でしかできないものとか
新たな優位性や独自性を打ち出していかないとね

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:59| 流通