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2001年09月03日

【流通】SSM プラス

――ユニクロ フリース 再利用――

ま: 「あ:」さん!
服を買いに行きましょうよ!

あ: 服!? なんでまた・・・?

ま: なんで・・・って・・・
もう秋ですよ 秋!
秋物の服 買いに行かないと!

あ: そんなファッションにこだわりのある男だっけ?「ま:」さん

ま: それが・・・目覚めたんですよ!

あ: 去年の秋物でいいじゃない!?

ま: 駄目ですよ!!
やはり今年は今年!!
でももったいないですね。。。
着なくなった服って。。。

『ユニクロ フリース 再利用』

ユニクロを展開するファーストリテイリングは、不要となったフリースを9月から無料で回収しリサイクルする。対象は同社がこれまで販売してきた約3000枚の商品で、他社製品の取扱いは行なわない。
回収した商品は断熱材や遮音材として再利用するほか、企業の自家発電用燃料にも利用する。
 


ま: 要らなくなったフリースを回収ですか・・・
ユニクロがリサイクル市場へ参入って事ですね!
SSMの確立によって
一気にその商品市場を拡大してきたユニクロ・・・
一体世の中にユニクロのフリースって
どれだけ流通しているんでしょうね・・・

あ: かなりの量だろうね・・・
色違いのフリースを何枚も持ってる人もいるわけだし。。。

ま: リサイクルシステムの確立は
環境問題に対する貢献という面で
非常に評価されますね!

あ: 消費者にとって常に新鮮で
購買意欲が掻き立てられるブランドとして
あり続ける為に・・・
次々と新たな商品をプロモーションし続けている・・・

ま: 店頭に不要となったフリースを持ってきてもらうことによ って
来店頻度が高まったり・・・
環境問題への取組みとしてのリサイクルだけでなく
当然 販売機会の拡大にも大きく影響しますもんね!

あ: これだけの流通システムをつくりあげてきたユニクロ・・・
単に店頭に来てもらうきっかけとしてだけでなく
流通システムとして考えているはずだよ

ま: わかります!!!
つまり動脈だけでなく静脈としての流通も
自らつくりあげることによって
新たな需要を創出できすよね!
例えば不要になった商品を
消費者から回収する際に
一定の料金を支払ったり
新たに商品を購入する場合に
値引きを行なったり・・・
そうすれば回収率も上がるはずですよ!

あ: 以前から
大手紳士服チェーンでも
同じような取組みをしているけど。。。

消費者が一旦所有した商品についての価値流通を考えた場合
オークション市場が思い浮かぶんだけど
こうした静脈流通における価値交換の促進が
オープンな市場としてでなく、SSMの延長として   
消費者が所有する価値を無駄にさせない
サービスを提供することも
これから大切になってくるんじゃないかな

ま: でも。。。
家電リサイクル法で
処理費用を負担する必要がありますよね
所有する価値を手放すのに・・・
かたや大手紳士服チェーンでは
逆にお金が頂ける・・・
どっちが正解なんでしょうか・・・?

あ: 正解 間違いとかじゃない・・・
所有する価値を処理する方法―――
すなわちその流通システムによって異なるって事!

こうした静脈部分における流通システムの確立が
今後企業単位、業界単位で発展していく事によって
環境問題への取組みとしてだけでなく
消費者が「消費」した後にも
一連のSSMとしてのつながりが大切なんだよ

ま: 新たな需要の創出につながるんですね!
リピート リピート・・・ってね

あ: 一回きり的な関係から
永きにわたって価値を交換し合える関係に・・・
そうした価値連鎖を滞らせない流通システムが
スピードの時代といわれる現代に
改めて見直されると思う・・・

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:04| 流通