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2001年09月04日

【流通】○○○ inside

――IBMも“入ってる”マーク導入――

あ: ムムッ!!
(「ま:」さんの後ろ姿を見て・・・)

ま: !!!???
何ですか? 人の事ジロジロ見て!!

あ: ひょっとして・・・
太った???

ま: (今一番触れられたくないのに・・・)
そうなんですよ!
気候も過ごし易くなってきましたし
どうしても食欲が・・・

あ: この時期気を付けないとね

ま: でも。。。単に太った訳じゃありませんよ

あ: 太るのに何か種類でもあるの?

ま: 要するに何が増えたかって事が重要なんでしょ!!

あ: そうそう
○○○○ inside?

『IBMも“入ってる”マーク導入』

IBMは、顧客企業の一般消費者向けの電子機器を対象に、IBMの半導体や電子部品を搭載していることを示す新しいブランドマークを導入した。
第一弾として、任天堂が14日に日本国内で発売する新型家庭用ゲーム機「ニンテンドー ゲームキューブ」の梱包(こんぽう)箱にロゴマーク「IBMテクノロジー」が登場する。 
 


ま: intel inside!
IBM   inside!

あ: そうそう
先駆者としてはintelが有名だね!

ま: 今回マークがつくのは
梱包の箱でしょ!
製品自体にはつかないようですね
この辺りはintelと若干異なるようです

あ: 確かに・・・
異業種による参入っていう感じもあるよね
もともとPCの完成品メーカーでもあるIBMが
部品供給におけるブランディング・・・

ま: 特にPCって
複合企業製品の集合体ですから・・・
最近その部品メーカーとしてのブランドも気になります

あ: パソコン選びには
依然としてCPUのクロック数やハードディスクの容量とか・・・
検討材料としてウェイトが高い!

ま: そりゃあ
性能に対する重要度が高いのは
当たり前ですよ
いくらデザインがよくても・・・
ちゃんと動かないと意味がない・・・

あ: パソコン業界では当たり前となった
部品メーカーのブランディングと
選択肢としての存在感・・・
今後、家庭用ゲーム機をはじめ
様々な商品でも浸透するかもしれない・・・

ま: デジカメやビデオカメラでも
そうした競争になっています
SONY + カールツァイス
パナソニック + ライカ!

あ: そうしたすでに有名ブランドの採用だけでなく
現在でも非常に優秀な部品を提供し続けている企業が
消費者に認められるようになるかもね

消費者までの流通構造を所有できず
大手完成品メーカーへの納入がメインの会社が
逆に流通構造を所有しないという優位性を発揮し
「横軸」にシェアを伸ばしていったりしてね・・・

ま: つまりintelのように
「○○ならこの企業」って感じで
どの完成品メーカーにも利用されている状態ですね
でも・・・
それじゃぁ完成品メーカーって一体何なんですか?
役割は何なんでしょう?

あ: 今でも完成品メーカーとしてのブランド力は
強いままでしょ!
例えば自動車にしても
何か故障があった場合
直接部品メーカーに対して性能面の批評をする人って
まだまだ少ないと思う

ま: 確かに・・・
「あそこの車はちょっと・・・」とは聞きますが
「あの部品メーカーってイマイチ?」なんて
あまり聞かないですもんね

あ: でもこれからは・・・
流通構造の「横軸」によるシェアを伸ばす企業
そして それらを意識しはじめる消費者・・・
ユニクロのように自社で全てを管理するのではなく
複数企業の結集型商品については
今までの裏方的企業と完成品メーカーに対する
消費者の考え方に変化があらわれ
購買に至る意思決定プロセスに影響が生じる・・・  

部品メーカーの一覧表があって
それぞれ どの部分にどこのメーカーの部品が使われているか?
食品の成分表示のように詳しく記載されたり・・・

ま: 消費者もどの部品メーカーが採用されているのか?
気になるようになるって事ですね?
でも・・・それじゃぁ完成品メーカーとしてのブランドって
薄れていくんじゃないですか?

あ: いやいや
そうとは限らない!
だって「横軸」で優位性を発揮する部品メーカーが登場することにより
どの完成品にも同じ部品が採用されることが多くなるとして・・・
例えばintelのCPUなんて
Windowsパソコンでは殆どのメーカーに入ってる!!
―――で、もし完成品メーカーによって
そのパフォーマンスに違いが生じたとしたら・・・

完成品メーカーとして
部品メーカーの性能を発揮できるコーディネート力が
その評価となる!!
これは非常に重要な事だよ!!

つまり、単なる寄せ集めでなく
パフォーマンスを発揮できるように
調達、相性、調整、そして組み立てと
流通システムとしての優位性が
消費者からの評価につながるって事!

ま: なんだか小売業と似てませんか?
同じ商品ラインナップでも
違いを出す為にいろんな工夫がされてます・・・
まさに流通業ですよ!

あ: 小売業だけが流通業ではない!
こうして考みると
完成品メーカーも流通業なんだよ!
様々な部品の調達、コーディネート、消費者対応など・・・
完成品メーカーとしてのブランド力が薄れるどころか
益々重要になっていくと思う

まだまだ完成品メーカーとしての商品として
認識している商品が多いけど
こうした今まで黒子的な存在でもあった
部品メーカーのブランディングによって
商品の「中身」に対する意識も深まっていくとすれば
部品メーカーは勿論
完成品メーカーとしての存在価値が
クローズアップされてくる・・・

ま: 複数企業の結集型商品においても
改めてその流通システムが
優位性に関係してくるって事が  
わかりました!!!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:02| 流通