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2001年10月11日

【流通】ニッチ流通をデザインする!

――サンクス弁当タイアップ戦略――

あ: 「ま:」さん!昨日のK−1見た?

ま: 見ましたよ
面白かったですね

あ: 僕見てないんだよ
ビデオ撮ってない・・・?

ま: 撮りましたよ
途中からですけど・・・
スポーツ大好き「あ:」さんとしては
不覚ですね

あ: そうなんだよ!
だから、途中からのでいいから貸してくれない?

ま: いいですよ!
明日持ってきますね

あ: 頼むね
「プロレス弁当」おごるからさ

ま: プロレス弁当???

『サンクス弁当タイアップ戦略』

コンビニエンスストアのサンクスアソシエイツは「プロレス弁当」「女子アナ弁当」などユニークな企画商品を続々と投入している。いずれもスポーツ選手・雑誌やテレビ番組など様々なタレント・メディアとタイアップして商品を開発。
 


ま: ひょっとして。。。
筋肉ムキムキになる弁当でしょうか?

それにしても「プロレス」って・・
あえて野球でもサッカーでもないんですね!
CVSにはプロレス好きな人が多いんですかね?

あ: それはわかんないけど。。。。。

企画商品として
消費者が持っている考えやイメージに対して
直接的に訴えるという意味でも
非常に興味ある企画じゃないかな
プロレス弁当食べるだけで
筋肉モリモリにはならないだろうけど。。。
採用されている有名人に対するイメージが
商品から発信する情報として
購入決定に影響するだろうからね

ま: 「プロレス」弁当は「プロレス」好きの為だけの商品って
訳ではないんですね
そういった特定の興味や趣味で形成される
コミュニティだけに
その価値が認められるような商品は
また別の流通経路で手に入れるべき!?
internetの活用によって
それが今まで以上に容易になってきてるって聞きます!

あ: GMSを始めとした既存の流通構造としては
いわゆる「消費者」に対して   
商品やサービスの価値が認められるよう
流通がデザインされきた

でも、これからは
こうした特定のコミュニティにとって
価値が高いとされる商品が
本当にそれを欲する人に
「流通」させる事ができるのか?
それを考えてうまくデザインできる人が
価値が出てくるんじゃない?

ま: でも「消費者」も
シチュエーションが変われば
特定コミュニティに属する人になりますよね
僕だってGMSで買物する一方
愛車の同好会にも参加しようかと思ったりも・・・

あ: 消費者という立場と
コミュニティに属する自分を
無理矢理分けて考えることはないんじゃない?
例えば僕だって一昔はカメラなんて
何でもよかった人間だった
カメラというカテゴリーで言えば
僕は「消費者」だったんだ
でも、ある人からいろいろ話を聞く機会があって
気がつけば特定機種の熱烈ファンになっていた・・・

ま: ある時点で「消費者」から
「特定コミュニティ」に入っていたんですね

あ: 確かにマスに対する商品と
特定コミュニティに対する商品の
価値交換に至るまでの流通って同じではない

ま: マス的商品とニッチ的商品の流通における2極化が
進んでいきそうですね
それぞれの流通経路も構造も異なって・・・

あ: 特にニッチ的商品に関する流通は
まだまだこれから発展段階だと思うよ!

ま: そしてそれを
デザインできる人に価値があるって事ですね!

あ: ここで大切なのは
規模拡大重視じゃないんじゃないかな・・・・
その価値がわかる人にだけ
供給する流通システムであるとか・・・

あるコミュニティで価値が認められた商品が
一気に消費者に広がりを見せてしまうと・・・
そのコミュニティでは
既に「消費」されてしまった状態になるだろうし

ま: 違う何かを追い求めはじめるんですね
ないものねだりは永遠に続く・・・?

あ: internetによって
自分の興味ある分野に対する探求が
より深く そして早くなっている
今まで自分にとって未開だった分野でも
すぐに「通」レベルにまで達することができる。。。
だからニッチ市場に対する流通をデザインできることが
本当に価値あることなんだよ

そして一人の人間が未開の地に足を踏み入れる
きっかけづくりも大切って事!

ま: ちょうど「あ:」さんが
カメラ好きになったように・・・
その結果 大きな買物をされたそうで・・・

あ: 気がつけば
僕の友人も同じ機種を買っていたりして・・・

ま: Oh!!
TIPPINNG POINT!!

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投稿者:gotsuat 11:59| 流通