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2001年10月19日

【流通】小売と広告機能の価値比重に変化

――米アマゾン 本の一部を読めるサービスを開始――

ま: さてとっ!!
帰るとしますか!
「あ:」さん お先に失礼します!

あ: ちょっと待った!!
明日の準備はできてるんだろうね!

ま: まかせて下さいよ
セミナー参加って久しぶりですから

あ: ところで・・・
何のセミナーに参加するんだっけ?

ま: Web関連のセミナーですけど・・・

あ: いい加減なもんだねぇ・・・
それって為になるの?

ま: こういうのって参加してみないとわかんないですから・・・
参加する前にわかればなぁ

あ: 全部わかれば 参加する意味ないじゃん!!

 
「米アマゾン 本の一部を読めるサービスを開始」
米アマゾンは、購入前に「本の一部を読める」サービスを導入した。
利用者は約2万5000点の書籍について、表紙、カバーの折込部分や実際の本文ページの一部を見る事ができる。
 



ま: 実際に書店だと
内容を確認できたりしますけど・・・
HP上で本の一部を公開となると
ある程度同じプロセスで購入できますね

あ: 特にHP上のショッピングで
商品自体に関する情報の発信というのは
工夫が必要な部分だからね

ま: でも本の一部を紹介するという行為って
ある意味商品の一部を消費されてしまうということに
結びつきませんか?

あ: そう考えるのはおかしいよ

ま: そうでしょうか?
もしかしたら一部を読んでしまったから
購入に至らないというケースもあるかも・・・

あ: 改めて「消費」という定義の難しさを感じてしまう・・・

店舗についても
果たすべき機能というのが
販売という限られたものだけじゃないからね

ま: コミュニケーションの場であり。。。
そうそう! 
実際に商品を見たり触れたりできる場で。。。
食料品売り場だと試食もできます!!
本屋さんでは内容を確認もね!

あ: 販売、決済、コミュニケーション・・・
そして実際に商品を見て、触って、感じて
「これ、欲しい!」って思うような
広告・宣伝としての機能の比重も大きなものになっていく・・・

試食も広告・宣伝費として捉える事ができるし
そして本の一部を紹介する事も同じ
決して一部を消費してもらうという考え方だけじゃないんだよ

店舗、そしてWebによる小売りとしての機能には
こうした商品の良さをどうやって理解してもらうか?という
一つの手段だからね

本屋さんに行ってごらんよ
何も見ないで目的の本を探し当てて
そのまま中身も見ないでレジカウンターへ行く人っ
意外と少ないんだよ
中身を読んだりできる環境を作っているのも
一つ一つの商品の広告・宣伝を行なう場として
機能を果たしているんだね

ま: 今回Webで本の一部を紹介するというのも
そうした機能の比重が上がるという事なんですね

あ: 店舗、Web 小売り店舗では   
こうした体験により
いかに商品をアピールできるのか?
小売り機能としての価値がますます問われてきそう・・・

例えばトイレットペーパーにしても
各階のトイレで実際に使ってみることができたり・・・

ま: ま、まぁ。。。
使ってみないとわからないですからね・・・

あ: 新商品販売キャンペーン時に試供品を置くだけじゃなく
その場で感じる事ができるような演出をね!

消費者が今まで「思い切って買ってみた」っていう
「一か八か」購入を防ぐという意味でも
非常に重要だよ
特にWebショッピングではね!

ま: はい 返品ですね!!
ただ・・・
そういう繰り返し使うような商品だといいんですけど・・・
そう何度も購入に至らない・・・
例えば住宅とかは・・・

あ: 昼間は展示場
そして夜には希望者に住んでもらったりして
それでさぁ 家電や食べ物も用意されてるんだよ

ま: なんか小売店の中で生活する感じ!?

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:55| 流通