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2001年11月22日

【流通】価値交換は個々の「満足度」で!

――売れ残り席安売りサイト登場――

ま: 「あ:」さんやりました!
ついにコンサートのチケットを
手に入れましたよ!

あ: よかったね
電話何回かけたことか
横で見てても
もう止めとけばって思ってたよ

ま: 苦労が実りました
(一人感動。。。)

あ: でもひょっとすると
もっと安くで
買えたかもしれないのに

ま: なぜです?
前売りだから安いはずなのに
 

『ヴォイスファクトリーの売れ残り席安売りサイト』

イベント企画・運営会社のヴォイスファクトリーは12月をメドにクラシックコンサートの売れ残りチケットを低価格販売する。消費者は開演日の正午までチケットを購入でき、会場で予約番号を告げてチケットを受け取る。さらに独自のクーリングオフ制度を設け、開演後「イメージが異なる」など購入者が不満を持った場合、曲の途中でホールの外に出て半券を受け付けに渡した後、12時間以内に携帯電話で同社にその主旨を告げると返金される仕組み。
 

ま: 曲の途中でも返金してくれる
これは助かりますよ!
「こんなはずでは・・・」なんて気分の時には
お金がちゃんと返ってくるわけですから

あ: 無形のものにも
消費者の「満足度」に合わせた
価値交換が可能って言えるかも。。。

ま: もっと同じような試みが広まればいいのに
旅行や通信教育なんかも途中で辞めれば
代金を返金してくれるかも???

あ: つ、通信教育で。。。!!!
ただ無形といっても体験や知識、記憶
といった部分はサービスを受けた側の頭に残るものだからね
全ての金額を返すのは価値がゼロって事にもなるからね

ま: せっかく世界一周旅行で
途中で帰国して丸ごと返金してもう
計画を立ててたのに!
(・・・我ながら名案!)

あ: ※●△◇∇・・・

ま: でもサービスに対して
消費者の満足度に合わせた価値交換を
する試みはこれから広がっていくかも
しれないですよね

あ: でもここで重要になってくるのが
消費者の「満足度」じゃないかな

ま: 満足度ですか???

あ: 満足度っていっても個々で
まったく違うでしょ
消費者、そして時々によっても期待値が違うし
この期待値の大きさによっても
満足度が変わったりする
すなわち。。。
(お金を払って得られた価値)÷(期待値)×100が満足度とすると
期待値の大きさによっても満足度が違ったりする。。。

ま: 確かに同じ映画を友達と見ても
期待値の大きさで
面白かった!という人と
期待ほどではなかったって
言う人がいますもんね

あ: つまり消費者の満足度に合わせた
価値交換を行なう前に
消費者の満足度をはかる
新しい手法がこれから必要になってくるんじゃないかな?

ま: 満足度って。。。
本当に分からない部分ですもんね
CS = 顧客満足って言いますけど
ホント難しいですからね!

でも満足度が個別に分かるようになれば
消費者が70%満足だから
12,000円いただきますとか
満足度120%だから
23,000円です
みたいな事が起こるかもしれませんね

あ: 環境会計や
ブランド価値などの知的資産分に関する会計と同じように
企業の価値が売上額だけじゃなく
満足度によって評価を受けるようになるかも???

ま: IR情報にも
「満足度 対前年 120%!」とか出たりして!

あ: そうなるかどうか・・・ まだわからないけどね
でも今回紹介した事例ように
価値交換に対して消費者の考え方が変化していけば
消費者にとっては今までのように
モノや権利を所有したり、体験、知識の取得段階や
それ以前における価値交換の成立だけでなく
期待通りであったか? 本当に満足できたのか?によって
価値を個々に評価する時が来るのかもしれない・・・   
「満足度」に対する研究や調査方法も
これから進んでいくんじゃないかな


ま: そうですね!
ところで僕が今回行くコンサートは
満足度100%間違いなしですよ!
そんな評価がどう とか。。。言うまでもないですね!

あ: 「ま:」さん!見て見て!
手に入れたチケットの事
何かTVで放送してるよ!

ま: ほんとだ!
なになに。。。
『アーティストの体調不良のため
公演は中止させていただきます
なお、料金は返金いたします・・・』

あ: よかったね!
丸ごと返金されて・・・

ま: ・・・・・・・

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:59| 流通