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2001年12月27日

【流通】「リアクション期待メディア」へ転換!

――テレビで同じ対象に興味を持つ人とチャットする技術――

ま: 「あ:」さん
昨日のドラマ見ました?

あ: もちろん見たよ!
あれ見逃しちゃ夜も寝れないでしょ!

ま: そ、そうですよね
(その割にはいつも十分睡眠とってそうだけど・・・)

それで。。。
ドラマの最中に画面の左端に
出てた黄色の車覚えてます?

あ: えっ???
そんな車 登場してた?
記憶に無いなぁ・・・

ま: え〜!
これで会話も終わりです。。。

あ: いやいや そんなオーバーな!

ま: 今度 発売になる最新型の車なんですよ!
もう!あれを見ないと意味ないじゃないですか
その話で語りに入りたかったのに・・・

あ: じゃぁ 他の人に聞いてみればいいじゃん!

ま: そんな事言われましても・・・
あのドラマ見てる人って
僕と「あ:」さんぐらいしか周りにはいませんから・・・
話す相手がいないんですよ!!

あ: チャットで盛り上がればいいじゃん
リアルタイムに!

ま: チャットですか???
 

『テレビで同じ対象に興味を持つ人とチャットする技術』

日立製作所中央研究所は、同じテレビ番組の同じ対象に興味を持った人同士が、リアルタイムにチャットで会話できる技術を開発したと発表した。テレビチューナーを内蔵してインターネットに接続したPCを使う。画面上の同じ物を選んだ視聴者がリアルタイムに情報交換する新しいコミュニケーションが可能。

ま: 同じモノに興味を持ったときに
チャットで会話?

あ: テレビというマスの情報媒体から
コミュニティへの誘導方法・・・?
車に関するコミュニティだったり・・・

ま: チャットって時間軸がお互い共有できますから
場所的な制約を越えた
一種の共有スペースですね

あ: でも掲示板でも
十分対応できるんじゃない?

ま: わかってないなぁ
それじゃぁ駄目なんですよ!
今、この話をしたい!とか
情報交換したいって時あるでしょ!
同じ興味を持った人と時間を「共有できる」事による
喜びってあるでしょ
もしこれを否定するとなると・・・
デートで映画を見るって言う事も否定されてしまいますよ

あ: 。。。。。 それも一理あるなぁ・・・

今回紹介した技術っていろんな場面で活かせそうだね
例えばスポーツ!リアルタイムな観戦において!

ま: 野球なんて面白いんじゃないですか?
次の配球は?采配は?この選手の特徴は?
なんてね!!
視聴者同士が解説者ちっくになっちゃったり・・・

あ: 居酒屋会話みたいだね
でもひょっとすると
こうしたチャット上での会話がデータベース化されて
一つの「コンテンツ」になっちゃうなんてこともあるかも?
ドラマの主人公の人物像をつくりあげたり・・・
視聴者参加型コンテンツ制作方法かな?

そして頻繁に会話に出てくる事柄や
疑問、意見などがカテゴリー化されていけば
定番メニューができあがったり。。。   

テレビ番組って「垂れ流しメディア」でしょ
でも今回の技術で
番組の中でも興味のある部分に限定して
どれだけの人が今、同じ時間を過ごしているのか?
なんてことが把握できるようになるかも?

ま: ログですね!
これが本当の視聴率?
登場商品や人物毎のログも分かります
マーケティングやCMなんかでも
利用されるかもしれませんよ
今までよりも効果が明確に!

あ: 垂れ流し情報メディアの広告効果が
不確定的なものから
「リアクション期待メディア」へ転換されるってこと!

ま: マスメディアのビジネスモデルにも
変化が出てくるでしょうし

あ: 今までのように一方的に情報を発信する代表格であった
テレビ番組の製作過程への影響もあるだろうね
視聴者を増やすための番組作り+
視聴者に販売や流行創出などを期待した
番組作りも重要になってくるんじゃないかな

もう既に情報の受発信においては
マス と ニッチ 一方通行 と 双方向
それぞれの垣根で
ハードによる制限がなくなりつつあるって事!
「テレビ」という箱を通じて双方向になったり
或いはニッチな情報収集が可能になったり。。。
こうした垣根をごくごく自然に
行き来できる時代になるんだろうね 

ま: 著作権や肖像権のコンテンツに関わる権利問題も
よりクローズアップされてくるんでしょうね

あ: それより「ま:」さん
そろそろブラインドタッチ
できたほうがいいんじゃない?

っていうかチャットでリアルタイムな
会話できないでしょ

ま: 僕、やっぱ掲示板がいいなぁ

あ: あれだけチャットがいいって
言いはってたのに・・・

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:31| 流通