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2002年08月12日

【流通】「距離感のない流通」が重要!

――「偽ブランド連絡協議会」発足――


  ま: 「あ:」さん!
   遂に買いましたよ! 高級腕時計!!

あ: 何!? どこにそんな余裕があったの!

ま: 余裕はありませんが、、、
   まぁ、憧れでしたからね
   この時計を持つっていうのが

あ: そっかぁ、、、
   そりゃぁ うれしいでしょ
   大切に使いなよ
   高いんだから

ま: とーぜん!です

あ: でも それ ホントにホンモノなの?
   ひょっとして微妙に違ったりしない?

ま: 何を言ってるんですか!
   失礼ですよ
   って言いながらも ちょっと気になりますね。。。

あ: 最近はデジタルコンテンツの著作権をはじめ
   模倣品が問題になってるからねぇ
 
『「偽ブランド連絡協議会」発足』

バッグや化粧品などの「偽ブランド商品」の排除を目指す「偽ブランド連絡協議会」が8日、東京都内で発足した。来春までに具体的な防止策を策定する予定で、優良な販売店には「マル適マーク」のようなものを交付することも検討している。協議会に参加したのはルイ・ヴィトングッチなどの有名ブランド約70社が会員となって工業所有権などの国際保護活動をしている企業連盟「ユニオン・デ・ファブリカン」のほか、大手流通業、輸入業などの約10団体と弁護士ら。オブザーバーとして経済産業省警察庁の担当者も参加している。

ま: これだけ 「ブランド」に対する
   注目度 意識 価値が認められてきましたから
   そこへつけこむいろいろな方法が登場してきた

あ: でも、その「違い」がわかんなくなってるんだよねぇ。。。
   これ! 絶対偽物!っていう商品
   昔に比べて少なくなってきてるって言えるかもね

ま: そうそう!
   日本の大手自動車メーカーも
   自身の模倣品製造会社を
   子会社化したりするって事は。。。
   そこの製造ノウハウを買ったって事でしょうから

あ: 製造にかかわる 手間暇かけてつくるカバンや靴、、、
   この間 制作現場を見る機会があったんだけど
   実際、 今だに手づくりに頼る部分も多いって事がわかった!
   機械を使う場面って
   ミシンでの縫製や革からの型を取ったりする時など
   ごく限られていたんだよねぇ。。。
   そりゃぁ、、、 そのくらいの値段はするな! って思っちゃったよ
   例えばブランドが浸透してなくて
   似たようなカバンでも 有名ブランドに比べて割安なブランドだとしても
   革製品のカバンづくりって
   いとも簡単に作れるって訳じゃぁなさそうだよ
   必要なコストはかかるって事!

ま: って事は「あ:」さん。。。
   有名ブランドとまだ無名のブランドでは
   製造コストが変わらないって事ですか?
   それなのに。。。 何倍もの値段がするなんて。。。

あ: いやいや
   そう簡単なものではないでしょ
   当然、作るものが同じでも
   伝統的な製法や素材の調達先まで
   違いはあるよ
   ある海外の有名ブランドの日本法人では
   日本の社員に本国での製造現場を見せるんだって
   その社員達は口をそろえて
   「これだけ手間暇かけて作ってるんだから
   これだけの価格はお客さんに理解してもらえる!」って言うんだって!

ま: それって大事ですよね
   販売する人が製造過程を知った上で
   商品の価値を理解して
   お客さんに情報提供する訳ですから!

あ: 機能的には
   製造、販売 って分かれていたとしても
   「思い」とか「価値観」って一致していた方がいい!
   特にこうした高価格帯の商品ってね
   でも、、、
   これから注目されてきそうなのが
   メジャーブランドとは一線を画した
   「この人」「こんな人向け」ブランドじゃないかな!?
   普及個数は少ないながらも
   ユーザーにはじわじわ 長くつきあってもらえる。。。

ま: それって。。。
   各コミュニティ毎にブランドが確立していくって事でしょうか?
   そんなのって。。。ブランドが乱立しませんか???

あ: 乱立って事じゃなくて
   細分化されたブランドの確立時代だね
   共通の価値観でのブランドとして
   今のメジャーブランドが存在し
   自分の「個」を表現、満足できるニッチブランドが
   共存してくるんじゃないかな
   メジャーブランドも多岐に渡って商品展開をしているけど。。。
   今の企業の統合、提携と同じく
   逆に 統合、集中ってなってくるかも!?

ま: カテゴリー特化ブランドですね!?

あ: そういうニッチブランドにとって
   商品提供者と購入者の距離を
   もっと縮めるような行為が重要じゃないかな?

ま: つまり!!!
   現地生産、現地販売でしょ!

あ: いやいや
   地理的な距離だけじゃなくて。。。
   精神的な距離っていうか・・・

ま: もしかして
   スーパーなんかで見られる
   農産物売り場の「私が育てました!」ラベルのような機能ですか?

あ: それも 一つだと思う

ま: あと。。。作った人と メールでコミュニケーションできたり。。。

あ: そんな単純な事だけじゃなくて
   製造者 或いは 販売側の人間の思いが
   購入者に伝わることが重要なんだよ!
   Web上のリッチネスなコミュニティによって
   お互いの「距離感」が近くなっていくように
   製造者と消費者の関係もより近い存在になってくるんじゃないかな
   ○○さんがつくった商品だから安心!だとか。。。

ま: でも、、、
   高級ブランドのあの
   近寄りがたい? 雰囲気も必要では?

あ: そういうブランドを確立していくのなら。。。 
   必要なコミュニケーション方法の一つだと思う
   要するにホンモノ 偽物。。。
   それは 消費者が決める事なんだよ
   そのために必要な「距離感のない流通」が重要って事!!!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:30| 流通