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2002年09月26日

【流通】ネットの流通はプロデュースが重要!

――漁港から直送、珍しい魚を割安で――


  あ: 「ま:」さん ちょっと太ったんじゃない?
   後ろからのシルエット・・・ ちょっとラインが。。。

ま: ギクッ!
   やっぱりそう見えますか?
   実は3kgほど太っちゃったんですよ・・・
   少し涼しくなってきたじゃないですか
   食欲が出てきてつい・・・

あ: 味覚の秋だからね!

ま: 中でも僕が好きなのは やはり! サンマ!
   やはり今が食べ頃ですからねぇ

あ: サンマかぁ。。。
   まぁ。。。 王道だね

ま: えっ? 「あ:」さんはサンマ嫌いなんですか?

あ: そんなわけないでしょ 魚は大好き!
   でも、、、 これからはメジャーな魚以外でも
   我々の口に合う新しい魚との出会いに期待できそう・・・

ま: 新しい魚との出会い!?
 
『漁港から直送、珍しい魚を割安で』

全国の漁港から鮮魚、活魚を直送する通販業者が登場した。9月1日から本格営業を始めた旬材がそれ。仕入れ拠点は、釧路、帯広、八戸、石巻、静岡、金沢、高松、広島、大分、熊本と全国10カ所にまたがる。毎朝各拠点よりその日の水揚げ状況が本社に送られ、全国の状況をまとめた注文表がメールもしくはファクスにてお客に送られるという仕組み。価格は商品に併記されるが、発注地域によって異なり、各地の業者価格の2割安を目安としている。送付方法は宅配便などを食材、仕入れ量によって使い分ける。 「なるべく安く、なるべく珍しい食材を顧客に届けたい」とのモットーから、仕入れは現地の漁業組合からだけでなく、漁師個人からも行う。

ま: 全国各地の珍しい魚ねぇ。。。
   地域ブランドを有効に活用した
   一つの事例ですね!

あ: んーーーー そうなのかなぁ。。。

ま: インターネット普及の賜物じゃないでしょうか?   
   地域の有力商品が
   欲しい人の家庭に全国どこでも届くわけですから!
   近所ではなかなか手に入らない食材だったら・・・
   魅力一杯じゃないですか!!

あ: そうした地理的条件を克服する流通と同時に
   消費者の価値観も大事に考えないとね!

ま: 大事に!? 当然でしょ それって。。。
   それに、、、 地理的条件の克服って
   例えばダイレクトに消費者への販売を行う上では
   もはや宅配便が主流じゃないですか?
    
あ: 商品そのものの価値
   そして地理的条件などの克服にかかる費用・・・
   これらをひっくるめて様々な要因によってモノの価値って決まってくる

   例えば我々が魚を買う際
   実際に海を泳いでいる魚に
   「円」や「ドル」 表記で魚の鱗に価格が貼ってあるわけじゃない・・・
   人の手に渡って
   初めて価値が発生するんでしょ!
   
ま: そりゃぁそうですよ
   スキューバダイビングをしていて
   海で泳いでいる魚の胴体に
   値札がついてある魚を見れる訳ありませんから!!!

あ: 商品、或いはサービス自体の価値理解
   そして手元に渡るまでの付帯する必要コスト・・・
   この付帯コストに対して
   消費者としては感覚的に理解がしがたい感じがするでしょ
   自分もそうなんだけど・・・

ま: そうなんですよね
   近所のスーパーなんかで売っている商品でも
   ネットで在庫処分のサイトなんかを見ると
   ネットの方が安かったりするんですよ
   でも。。。送料は別途かかりますから
   結局のところ。。。 高くなっちゃうんですよ
   それだけじゃなしに
   ネットでしか手に入らないモノでも
   欲しい!って思っても
   送料が余計にかかったりすると
   なぜか・・・ 買って得した気分になれない時もあります。。。

あ: 消費者にとっては
   既存の流通システムによって手に入れることのできていた商品の価格
   そしてその商品の購入方法。。。 
   これらが一つの基準にもなってるからね
   もちろん、変化はしてきているんだけど。。。

ま: そこで! ネットの普及ですよ!!!
   既存の流通システムでは
   なかなか手に入れにくかった商品が
   手に入れることができるようになったモノも。。。
   その中でも例えば地ビールのように
   地方の特色を生かした商品に注目なんですね!

あ: ちょっと一時の勢いっていうか・・・ 一段落した感じがするよね
   もちろん大量生産品とは異なって
   生産コストが割高となって
   価格競争力の面で不利なんだろうけど・・・・・

ま: でも 商品自体の「質」なども違う訳ですから・・・
   独自の製法なんかで
   特定ユーザーのハートをがっちりつかんでいけば
   求めているモノによって
   消費者は購入価格が高くてもかいますよ!
   但し、売れるのが一気過ぎるのも大変なんですけどね・・・

あ: そうそう 一気に消費されちゃうと。。。
   逆に一気に売れなくなることも・・・・・
   
   今回紹介した事例では
   珍しい魚が割安で手に入るそうなんだけど
   受給のバランスによって
   いずれ 価格が高騰する珍しい魚も登場するかもしれないね。。。

ま: ところで珍しい魚って・・・
   どうやって料理したらおいしいのか?とか
   わかんないですよね!

あ: そうした情報も一緒に発信するようだから・・・
   なんか 珍しい魚のプロモーション!って感じかな

   まるで「インディーズ系の魚」?

ま: 魚が唄を歌う訳じゃあるまいし。。。

   こうした地方特有の商品の流通
   大量生産販売とは異なる性質を持つ食材など
   ネットを利用し消費者へのダイレクトな流通って
   もしかしたら 商品に対する物流費って
   個々の消費者から見れば上昇してしまう可能性もありませんか?
   配送も全て小ロット化してしまいますし。。。

あ: そこを今までうまくまとめて・・・って言うのがSMでありGMSなわけ!

ま: 逆にネットなどを活用した
   消費者への商品販売って
   既存の流通構造にとって
   なかなか競合できない商品特性であるとか
   いろいろな仕掛けが必要なんですね・・・
   魚のプロデュースか。。。

あ: でも、実は消費者が求めているモノって 結構 基本的な事なんだよ
   珍しい だけじゃなくて 食材だと おいしい! が基本でしょ!

ま: はい、決して珍しいだけじゃぁ
   継続的な受注は不可能でしょうし。。。

あ: 流行とはひと味違う
   地域性の高い商品流通の仕組み。。。
   そこには 結局 ホンモノ流通じゃなきゃ
   なかなか難しいって事!
   
   比較的容易に販売活動自体を開始できるネット販売だからこそ
   販売する商品について
   その本質が求められる気がする・・・
   そして消費者も
   商品に対する目が厳しくなっている・・・

ま: 最後は やはり 正直者が勝つ! んでしょうね。。。

あ: じゃぁ 「ま:」さんは負け。。。

ま: どうしてですか?

あ: 太ったのは3kgじゃないでしょ?
   もっと。。。じゃないの?

ま: 正直に言います。。。 5kgです・・・

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投稿者:gotsuat 13:33| 流通