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2002年09月27日

【流通】人の気持ちを演出する流通

――日本トイザらス、出産祝いの重複を避ける新システム――


  ま: 「あ:」さん! 「あ:」さん!
   今 一番欲しいモノって何ですか?

あ: えっ? 欲しいモノ・・・
   そうだなぁ。。。 デジカメかな?
   この前買ったのは銀塩だったし・・・
 
ま: ありがとうございました

あ: えっ?なになに?  もう終わり?

ま: いえいえ 「あ:」さんに聞いたのが間違いでした・・・

あ: なんなんだよ! いきなり! 失礼だぞ!

ま: 実は 友人にプレゼントを買うんですけど
   何を買ってあげればいいのやら・・・
   悩みまくってるんですよ
   そこで「あ:」さんだったら何が欲しいか?って・・・

あ: 素直に本人に欲しいモノを聞き出すのもいいんじゃない?

ま: そういうわけにもいかないんですよねぇ

あ: ま、そりゃぁ そうだな
   
ま: 贈る相手の欲しいモノがわかれば
   こんなに悩むこともないのに・・・

あ: まぁ 贈る側がこうして悩む事も大切なんだろうけど・・・
   実は相手の欲しいモノがわかるサービスが始まってるようだよ
 
『日本トイザらス、出産祝いの重複を避ける新システム』

日本トイザらスは、ベビー用品を専門に扱う「ベビーザらス」の1号店を、千葉県浦安市に12月3日にオープンすると発表した。3歳以下の乳幼児を対象にした衣料品や知育玩具など約1万2000種類の商品を販売する。出産祝いの贈り物が重複するのを避ける登録システム「ベビーレジストリー」を展開するなど、出産直後の女性に加え、その知人や友人にも役立つサービスを充実させた。 同店舗が展開するサービス「ベビーレジストリー」は、出産を控えた女性が欲しいベビー用品を店頭であらかじめ登録しておき、同社がその女性の知人らに知らせるというもの。これにより出産祝いの贈り物の重複を避けることができる。

ま: いやぁ。。。 これは助かりますよ
   何を贈っていいのか??? 
   商品を選ぶのにずいぶん頭を悩ませますからね・・・

あ: そうそう!その結果・・・
   どうしてもありきたりなモノになっちゃうんだよねぇ
   つぶしがきくヤツっていうか・・・

ま: 頂く側にとっても商品を選択できるって
   ホント 助かりそう!!
   
   お祝い事で頂くモノって
   意外とタンスの中で眠ってたりするんですよねぇ
   使わないまま・・・

あ: 僕もそうだよ
   押入の中に まだ使ったことのないお皿が何枚あるか・・・
   
ま: 出産というお祝いだけじゃなくて
   毎年やってくる中元・歳暮でも
   同じようなサービスが定着するかもしれませんね・・・
   他にも誕生日とか・・・ 
   そう! クリスマスも!!

あ: でもねぇ。。。
   本来ならば 直接聞いたりする方がいいんだろうけどね。。。
   一度に多数からのお祝いを頂く時って
   なかなかそういう訳にはいかないからね。。。

ま: 1件1件、頂けそうな人に
   「これを買ってください」なんて。。。 とても言えません。。。

あ: それと 贈り物ってさぁ
   欲しいモノを買ってあげるという単純な行為じゃないところが
   難しいんだよなぁ

ま: そうなんですよねぇ
   誕生日なんかのプレゼントって
   欲しいモノを毎回聞くだけだったら
   「たまには自分で考えて!」ってなるんですよねぇ。。。

あ: そういう経験してるんだ。。。「ま:」さんは。。。

ま: いえいえ!!
   友人の話ですよ 友人の!!!

あ: そうした「気持ち」の部分の演出も大切なんだろうね。。。
   贈り物市場においては
   頂く側の期待する商品と贈る側の選んだ商品が
   ミスマッチを起こしている事はあると思うけど
   そのミスマッチ = 駄目って事には
   必ずしもつながらないって事!?
   
   逆にミスマッチが起こりえるからこそ
   マッチしたときの感動も高いんじゃないのかな?

ま: 「これ欲しかったんだ!」とか
   使ってみて「今まで知らなかったけどこれは便利!」とか
   新たな感動も起こす事ができれば言うことなしですね

   逆に内祝いなどのお返しでも
   同じような仕組みがあってもおもしろいかも!?

あ: ん、、、、、 どうだろうね。。。
   人の気持ちを仕組みに載せるのって
   ホント・・・ 難しいって事なんだよ
   
   でも。。。 ベビー用品って
   今金銭的に余裕のあるおじいちゃん、おばあちゃん層も
   主要なターゲットにもなっているし・・・

ま: 「孫の日」なんてのも つくられたようです

あ: 良い商品が多いんだよ
   ベビー商品って。。。
   下手したら 僕らよりも高級な服を
   着させてもらっているからね!
   最近の赤ちゃんって・・・
   
ま: それだけ大きな市場って事なんでしょうね
   
あ: メーカーをはじめとした商品供給者側にとっても
   こうした贈答市場のマッチングって重要だと思う
   2次流通でのディスカウントによる
   ブランド力低下を防ぐ意味でもね。。。

ま: そっか、、、
   フリーマーケットなどで
   「頂きモノ」を激安で売ってるのを見たことがあります!
   ただし、、、贈ってくれた人には絶対見つからないようにしないとね!

あ: 贈る側にしてみれば
   価値交換によって得た商品を贈るわけであり
   その贈る商品が贈られる側にとって
   価値があるのか?っていうと。。。
   これは 今はわかりにくい
   それを事前に知ることが出来るというのは
   非常に無駄がなく現代的!
   そこに人の気持ちであるとか surprise も必要なわけで・・・
   このあたりをどう演出するか? なんだろうね

   逆に贈られる側の要望をかなえるというアプローチの他にも
   贈る側の気持ちをより効果的に演出する
   サービスがあってもいいんじゃないかな?

ま: 贈る側の気持ちを演出!?
   
あ: そう!
   「ま:」さんだってプレゼント。。。
   「自分で考えて!」って言われたんでしょ
   
ま: そうなんです。。。
   あれこれ悩んでいるんですけどねぇ
   何をプレゼントすれば喜んでくれるのか?ってね!

あ: そういう「ま:」さんの思い・・・
   伝わればいいのにね!

ま: 買い物をしている姿を
   ビデオにでも撮って見せてあげたいぐらいですよ!
   どれだけ真剣に悩んだか!?ってね!

あ: それはちょっと恩着せがましいけど・・・
   まぁ そういう贈る側の気持ちとかが
   より伝わるようなサポートサービスもあればいいかな?

ま: 是非! お願いします

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投稿者:gotsuat 13:33| 流通