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2002年10月22日

【流通】業態毎の調達関係に変化が!?

――大塚商会、ヨーカ堂のPB商品を通販開始――


 

ま: さぁ! 買い物!買い物!
   週末は紅葉を見に小旅行です!

あ: いいねぇ〜
   紅葉なんて 渋いヨ!

   でも何で買い物なの?

ま: 道中 クルマの中で
   何かと必要じゃないですか
   お菓子がね

あ: そうやっていろいろ準備している時が
   意外に一番楽しい時なのかもしれないね・・・

ま: そうそう! お菓子といえば
   ここのスーパーのPB商品! 好きなんですよねぇ
   わざわざここまで買いに来るんですよ!

あ: へぇ! そうなんだ!
   
ま: 値段も手頃でしょ?
   ついつい余分に買っちゃうんですけど・・・
   次 いつ来れるかわかんないじゃないですか
   だからつい・・・

あ: いろんなところで
   小売業のPB商品が流通し始めるかもしれないよ!

ま: えっ! そうなんですか?
 

『大塚商会、ヨーカ堂のPB商品を通販開始』

大塚商会は、イトーヨーカ堂のプライベートブランド(PB)商品「買い物上手」シリーズを、21日から自社の会員制オフィスサプライ通販「たのめーる」で販売すると発表した。イトーヨーカ堂が「買い物上手」をグループ外で販売するのはこれが初めて。ナショナルブランドについてもイトーヨーカ堂が一括仕入れし、大塚商会に卸売りする形で供給する。大塚商会がイトーヨーカ堂から商品供給を受けるのは、「たのめーる」の商品ライン強化が目的。

ま: これは・・・ もしかすると超画期的かもしれませんね
   小売業のPBが自社の流通網を飛び出して
   小売業発のヒット商品誕生も?

あ: ヒット商品っていうか
   一つの定番商品として育っていくのかもしれないね
   今でも異なるチェーンでも
   同一協会内で共通のPBを販売したりしてるでしょ
   
   僕も一つファンになっちゃったPBがあるんだよ
   それがどのスーパーに置いてあるのか?
   同じ協会内であるスーパーをちゃんとチェックしてるんだよ!

ま: へぇ そんな事までしてるんですね!

あ: やはりそのスーパーでしか手に入らないからね
   それがPBたる所以でしょ

ま: あと。。。今回紹介した事例で気になるのが
   小売業が卸売業のような機能を果たしてませんか?
   だったら卸売業から直接・・・?

あ: わかんないけど・・・
   取り扱う商品構成や取引量を考慮した結果じゃないかな?
   
ま: でも・・・
   小売業も卸売業から商品を買ってるんでしょ?
   それを又・・・卸すって・・・

あ: それを言うんだったら・・・
   個人の買い物も全てメーカーから直接買えば得なの?
   って事にならないかな?

ま: それは・・・個別に買っても得はしないでしょうね
   個人で購入できるロット数で
   どれだけ単価が安くできるか・・・

あ: 調達先として
   最適な条件に合ったところを選択した結果だと思うよ
   「ま:」さんも買い物する時に
   いろいろ検討するでしょ?

ま: はい。 勿論!

あ: インターネット上でのショッピングでは
   共同購入など
   商品単価を抑える仕組みもあるけど・・・

   そもそも消費者に対して
   そうしたスケールメリットを提供してくれているのが小売業なんじゃない?
    
ま: そっかぁ
   特にナショナルブランドとなると・・・
   購買意志決定って価格に左右されやすいですからね
   
あ: 企業、そして消費者も
   最適な「調達先」として
   既存の調達先以外の選択肢も
   広がってくるんじゃないかな?
   例えば卸売業から個人の買い物を行ったり・・・
   
ま: 商品価値としては
   全く同じモノでも
   調達方法によって大きく価値が異なるんですね・・・

あ: 小規模な事業者、一消費者だけでは
   どうしようもできないスケールを
   どんな切り口で束ね、メリットを創出できるのか?
   業態で分かれていた調達関係が
   その切り口毎に再編されてくるかもしれないね・・・
   例えば個人がお菓子だけを買う場合
   近くにあるお菓子専門の卸売業から買い物ができたり・・・

ま: そうやって焦点を絞った買い物をする場合の
   選択肢が広がってくれば・・・
   より低価格で調達できるかもしれませんね

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:55| 流通