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2002年12月17日

【流通】ニッチとマスが表裏一体

――ヤフー、短編ドラマを事業化――


 

あ: うわぁ 録画失敗しちゃってるよ!
   
ま: どうしたんですか?
   録画って・・・何を?

あ: 格闘技だよ!格闘技!
   話題騒然だった一戦!
   予約していたんだけど失敗しちゃってるよ・・・

ま: どんな失敗なんですか?

あ: CMカットするのを忘れてたんだよ

ま: それぐらい良いじゃないですか!
   録画なんだからCMだけ見なきゃいいんでしょ?

あ: 面倒くさいじゃない いちいち・・・
   あっ! そう言えば
   CM時間のない番組がインターネットで始まるんだって!

ま: CMが・・・ない?
 

『ヤフー、短編ドラマを事業化』

ヤフーは、同社のサイトで視聴可能な短編ドラマを新たな商品販促媒体として事業化する。ドラマの中にスポンサー企業の商品を登場させ、視聴者へブランドの浸透を狙う手法を活用。ブロードバンド(高速大容量)通信利用者向けの動画メニューの充実と、広告収入多様化の一石二鳥を狙う。初年度10社程度の利用を見込んでいる。ドラマはスポンサー企業が広告代理店などと企画・制作する。ヤフーは宣伝色の強弱や公序良俗に反しないかなどを企画段階で審査し、同社の映像コンテンツ(情報の中身)として無料で"放映"する。


ま: なるほど・・・
   これは・・・
   コマーシャルがないんですね
   15分おきにあるやつ!

あ: っていうか・・・ まんべんなく広告なんだけど・・・

   このドラマを見た人は
   登場する商品について必ず認知する!
   欲しいと思うようになる!
   ドラマとしての作品の価値
   そして目的である広告機能・・・
   
ま: なんだか広告なのか?
   ドラマなのか?
   そういえば最近のテレビCMでも
   非常にストーリー性の高いものが増えてますよね
   シリーズものだったり・・・
   コラボレーションであったり・・・

あ: 欲しいと思うきっかけとして
   ドラマのストーリーの中に商品を埋め込むカタチなんだけど

   今までも映画やテレビ番組などで
   企業のイメージを訴えかけたり
   商品やサービスを表現したり・・・

    日本のアニメでも魔女が活躍する映画や
    無人島での男の話だったり・・・

ま: そっか そっか!
   それがネット、しかもBBコンテンツとして配信されるんですね!

あ: BB時代に移行しつつある今
   インフラとしての競争、普及が進む中
   このプラットフォームにのっかるコンテンツが
   意外にも不足しているんだよ
   せっかくのインフラが生きてこないっていうか・・・

ま: じゃぁ みんなBBで何やってるんですかね?
   
あ: 何もできてない人が多いんじゃない? 
   意外にね・・・

   今までよりもページを閲覧するためのダウンロードが
   格段に早くなった、しかも料金が定額制・・・
   気にせずどんどんページを閲覧したり  
   書き込んだり・・・
   でも、BB時代特有のコンテンツって
   まだまだ利用が浸透していないんじゃないかな?

ま: その一つが動画のストリーミングであったり

あ: BBコンテンツを自ら制作しちゃおうって事!
   テレビ局が番組を作るのと同じ事かな!?
   YAHOO!がメディアになっている!!!

   数多くの人が訪れるポータルサイトとして
   又、BBプロバイダー
   そしてコンテンツ配信へ・・・

   自らインフラを作り
   そしてインフラを活用する・・・
   プラットフォームになってる

ま: マスとしての影響力が益々大きくなっている気がします
   なにせ・・・ 一日何回 Yahoo!を開く事か・・・・
   下手すると社内のシステムよりも利用しているかも・・・

   案外こういう人って多いと思いますよ
   
あ: 広告から購買までのプロセスが
   インターネットの場合だと
   すぐにできちゃうし・・・・

   それに実際の販売へつなげるとするならば
   逆にマス的な機能としてよりも
   ニッチ層へ絞ったコンテンツになってくるんじゃない?
   当然、作品の内容自体もニッチな分野に特化できるし・・・
   さらにブロードバンドでいろんな番組が見れる時代だし

ま: テレビCMへの需要・価値も変わってきますね

あ: テレビ=マス、インターネット=ニッチ
   って訳にはいかない環境になってくるよ!

ま: コンテンツ毎に広告の出し方も変わってくるんですね

あ: そして消費者にとって
   商品や企業ブランドの価値も
   今とは少し変わってくるんじゃないかな?
   特定層に愛される特定ブランドと
   誰でも知ってる広域ブランド・・・
   それぞれ見る場面や機会も住み分けられてね・・・

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:27| 流通