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2003年02月07日

【流通】消費者が企画者

――読者投票でマンガを出版――


 

あ: うわぁ〜っ!
   またまた電車が事故で止まっちゃってるよ〜

ま: またですか!
   今週2回目ですよ

あ: ちょうど帰宅時間と重なって
   随分時間がかかりそう。。。

ま: ツイてないですね「あ:」さん
   仕方がないですけど・・・
   電車でゆっくりと本でも読みながら帰ってください

あ: そんな余裕がないの!
   人でごった返すんだから!!!
   それに今は読みたい本がちょうどないからね

ま: 読みたい本がない!?
   
あ: 自分で発掘していかないとね

  

『読者投票でマンガを出版』
 
株式会社アジャストは、「マンガ市場ドットコム」を会員登録無料キャンペーンによる ソフトオープンをスタート。「マンガ市場ドットコム」は、マンガ家から作品を投稿してもらい、会員がインターネット上でフラッシュのビューワーを利用しページを閲覧。気に入った作品であれば出版希望の投票を行い、一定の人数(500人)以上が賛同した場合、実際に出版して、購入希望者へ販売するシステム。
実際に出版されると、マンガ家には部数に応じて印税15%が支払われ、販売方法は直販方式。会員にはオンライン決済で月額200円、後払いコンビニ決済で月額300円を6か月一括払いで受け付ける。

  

ま: この仕組みであれば
   無駄が発生しませんね!?
   必要な分だけ商品化できますから

あ: 需要が確定した後だからね
   こういうサービスは
   出版物以外にも似たものは登場している
   出版業界も非常に競争が厳しいようだし・・・

ま: 確か・・・文庫本の単価も若干上昇してるって・・・

あ: 供給量、つまり出版される本の数が多くなってるようだね
   量といっても一冊当たりじゃなくて・・・
   いろんな種類の本が出版されてる!
   1冊あたりの収益回収期間を短くせざるをえなくなってるみたい・・・

ま: 無駄のない媒体流通方法として
   オンデマンド、電子化などなどありますが・・・

あ: マンガが好きな人にしてみれば
   コンテンツ自体を楽しめるから
   有料会員になるメリットはある
   これが一部しか見れないとかだと厳しいだろうけど

ま: じゃぁ逆に本にしてもらう価値って・・・?
   ネットで楽しめるわけですからそれでいいはず??

あ: 自分の手にできるメディアとして所有したい!ってニーズじゃない?
   このニーズがあって始めて商品化されるプロセスは
   既存の出版物の流通構造とは
   全く異なるものになる!!!
   新しい流通のカタチとして
   既存のルートでない
   在庫リスクを考えたモデルとして注目!!


ま: シリーズものの場合・・・ 毎回投票しなくちゃいけないの???
   ずっと楽しみたいマンガってきっと出てきますから!

あ: それは・・・簡単!
   シリーズ毎に定期購読というカタチにしちゃえば?
   書店や駅売店で買う以外に本を手にする方法として
 
   こうした個人向けの本の直販って
   特定会員に発行する会報誌などが主流だったでしょ?
   個人宅への出版物直販スタイルが
   マンガからいろんなジャンルにまで普及しだすと
   既存の流通構造も大きく変わってきそう!

   需要確定後の商品化システムって
   他にもいろんな分野で応用されてくると
   既存の流通ルートとは異なる
   ネットならではの特徴を活かして
   新しい価値交換スタイルが確立していくんじゃないかな

ま: 本や音楽の場合
   実際に手にできる商品と
   ネット上で確認できるサンプルって  
   そんなに違いを感じないと思うんですけど
   リアルな「モノ」の場合は
   逆にネットでは不可能な「リアル感」をどうやって表現していくか?でしょうね

あ: ここで重要となってくるのが
   実際の商品化以前のサンプル品作成ノウハウかな!
   商品サンプル技術って
   こうした価値交換スタイルの普及と共に
   非常に重要なノウハウ、ポストとなってきそうだね!
   
   どのように感じ取ってもらえるか?
   商品のいいところをわかってもらうために・・・

ま: あと、作家の登竜門的な機能も果たしそうです
   音楽のインディーズの評価サイトのように・・・

あ: それもあるね!
   例えば昔のアイドル発掘と違って消費者が審査員!って感じでしょ
   こういう仕組みが
   ドラマに採用される脚本や出演者などを募集したり・・・
   こうすればある程度の視聴率も見込めるかも?
   番組終了後もスタッフ名と共に
   応募した人全員がズラーっと出てきて・・・

ま: 長そーっ! それ
   なんか参加型ドラマって感じでいいかも!?
   自分の名前を必死で探してね!!!
   そう言う意味で視聴率あがっちゃうかも・・・

あ: 消費者も自分の商品を自分で開発する時代なのかな
   個々の価値観を反映できる手段としてね!
   商品やサービスの「企画のプロ」って
   実は消費者なのかもしれない・・・

ま: 「プロ」が素人!??
   わけがわかりません・・・・

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:47| 流通