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2003年06月27日

【流通】著作者と利用者の直接価値交換?

――ウノウ、オンラインDVD販売サイト「DVD生活」を開始――


 

『ウノウ、オンラインDVD販売サイト「DVD生活」を開始』

ウノウは、オンラインDVD販売サイト「DVD生活」を開始した。
同社が運営する新作映画サイト「映画生活」
のクチコミ・レビューなどのコンテンツを閲覧できる。
卸会社大手である日本レコード販売網の
関連会社グラモラックスと提携し、
在庫数は新作予約を合わせると1万種を超える。
「DVD生活」への注文情報は直接卸倉庫に送信、
DVD生活配送センターを経由し直送され、
素早い出荷が可能という。


ま: 梅雨になりました。。。
   せっかくの休日も雨になっちゃって
   どこにも出かける気にもなりませんね

あ: で、どうしてるの?そんな時って

ま: テレビを見たり
   録画しておいた番組を見たり・・・
   あとは、映画のレンタルぐらいですねぇ
   最近見たい!っていう映画がなくて。。。
   かといってわけのわからない映画を借りるのも
   ちょっとしたギャンブルになっちゃうでしょ?
   だから借りに行くのも面倒臭くなっちゃう時もあるんですよ

あ: だったら今日紹介するサービスなんて
   便利なんじゃない?
   購入するとなった時には結構有効な情報源だと思うよ
   レンタルと違って自分が所有する事になるから
   しっかり情報収集したくもなるだろうし・・・

ま: そうですよね
   当然、販売側からすると
   どんな映画でも「良い」に決まってますけど
   ユーザーの視点による評価って
   それこそ人それぞれですからね!

あ: 僕の大好きな映画も
   たった一人だけど「酷評」している書き込みを発見してしまった・・・
   内容を読むと。。。そうなのかぁ、、、なんて思っちゃう
   自分の知らない裏情報も手に入ったりね
   改めてその映画を見ると
   なるほどなぁ。。。って制作側の視点になれる事もある!

ま: VHSテープからDVDへ・・・
   確か・・・DVD普及直前からでしょうか?
   レンタルから販売が普及しはじめましたよね
   比較的価格も抑えられてきたのも要因かと思いますけど・・・
   やはりお気に入りの映画って
   手元に置いておきたいものなんですよね

あ: それはDVDでも同じ!
   レンタルで一度見て、返却するのは・・・どうも
   自分のモノにしたい!っていう 所有のスタイルとして
   パッケージングを手元へ置いておく・・・
   
   でもデジタル化されるコンテンツの楽しみ方には
   パッケージングメディアによる所有の他
   データを買う! っていう価値観、、、
   例えば手に持たなくても
   どこかにそのデータを置いておくストレージングやホスティング 
   ADSL、ケーブル、光、そして電気による高速通信によって
   機器に縛られず、通信環境が整うところで
   どこでもコンテンツを見ることが出来るようになってきた・・・
   
これは所有しているという実感がユーザーに出てくるのか・・・???
 
   パッケージングという 目に見えるカタチとして所有する
   これは商品 特にコンテンツという商品の流通において
   利用者にわかりやすい所有価値の提供方法の一つになってきそうだ・・・

ま: そうかぁ 
   
パッケージングによって
   目に見えるカタチで所有を実感しやすい!
   でも、これからはいろんな手段によって   
   コンテンツを楽しむ事ができるようになってきそうですし・・・
   パッケージングによる所有以外の方法でも
   
コンテンツを保有する方法って多様化してきますよ!

あ: そうなってくると
   
コンテンツの売買、価値交換の方法、そして流通構造自体が
   大きく変わってきそうだ
   例えば、、、パッケージングを不可能とした
   コンテンツの楽しみ方であれば
   中古市場への影響、海賊版への対応、そして著作者の権利保護など。。。
   貸し借り、2次流通市場においても
   ユーザーとして今まで普通にできていた事が
   難しくなってきたりする可能性もあるわけで・・・・
   
ま: そうですよね
   音楽CDやゲームソフト・・・
   中古市場が形成されるのも
   パッケージングソフトをユーザーが売買できるからですよね
   まぁなくなる事はないでしょうけど・・・
   選択肢の一つとして
   ダウンロードやオンラインにより楽しむ機会が増えてくると・・・
   市場としても変化してきそうですね

あ: あとはコンテンツを楽しむ権利の売買といった感じで
   価値交換の方法も変わっていく気がする・・・
   例えば映画館で作品を見ました。。。 
   その後、レンタル、或いはオンラインによる閲覧で
   再度楽しみたいというニーズがある。。。
   著作者とその著作物を楽しみたいと思うユーザーが
   パッケージングによる価値交換スタイルを通さず
   「楽しめる権利」を契約できるとか・・・

ま: ??? どういう事ですか?

あ: 映画館でも、テレビでも、パソコン上でも
   あるコンテンツを見る、楽しむ権利を売買する。。。
   つまりシチュエーションに縛られずに
   楽しむ権利を所有できるようになったりね。。。

ま: それは。。。ちょっとややこしそうですね
   
要するに著作者とユーザーが
   直接楽しむ権利を売買するって事
ですよね
   それに、
どこでも楽しめるという利便性の反面
   複製によるリスクも高まる
と思いますけど。。。

あ: そこが今、デジタル化されるコンテンツ流通における
   最大の課題でもある、、、 おっしゃる通り!
   有名な映画シリーズでも公開前に海賊版が出た!なんて
   騒ぎもあったらしいし。。。
   この当たりの技術開発は
   おそらくコンテンツの所有という定義に合ったカタチで
   開発されていくだろうし
   ユーザーにとってもわかりやすいスタイルじゃなきゃ
   受け入れられないだろうしね・・・

   レンタル、所有、場所、形式。。。
   デジタル化されるコンテンツの楽しみ方
   特に、広く最も我々が親しみやすい「映画」コンテンツの  
   楽しみ方、所有権の在り方、
   そして新時代の流通、消費の定義が
   確立されていくべきだと思う
   渋谷のシンボルが消えてしまうのも象徴的だね。。。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:33| 流通