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2003年10月01日

【流通】消費者は情報価値に気付き出し惜しみ?』(

――バリューコマースとヴィンキュラム ジャパン、
    ポイントサービス「グーポン」に新サービス開始――

 

 
 
『バリューコマースとヴィンキュラム ジャパン、
    ポイントサービス「グーポン」に新サービス開始』

バリューコマースヴィンキュラム ジャパンと提携し、
ポイントサービス「
グーポン」で、
会員がグーポン加盟店での買い物でポイントを獲得できるサービスに加え、
ネットでの買い物や資料請求をした際にもポイントが獲得できるサービスを開始した。
グーポンは、ヴィンキュラムジャパンが運営するマツモトキヨシ、
大丸ピーコック等グーポン加盟店で買い物をした際、ポイントを貯めるサービス。
今回の提携ではバリューコマースに参加するECサイトの商品、
サービスを購入あるいは資料請求・会員登録等を行うだけで、
ネット上でポイントを貯めることが可能となる。
また、ネットで貯めたポイントも加盟店舗で利用できるという。


ま: 「あ:」さん!
   そのゲームソフト!どうしたんですか?
   ひょっとして僕へのプレゼント?

あ: まさかぁ〜!!!

ま: (だよなぁ〜)

あ: 実は甥っ子の誕生日プレゼント!
   どうやらおじいちゃんには
   ちゃっかり、ゲームキューブをおねだりしていたようだ。。。

ま: それで「あ:」さんはソフト担当って事なんですね

あ: まぁ担当っていうか
   どうせソフトまで一気に揃えられないだろうからね!

ま: そういう「あ:」さんも
   よく買えましたね!
   そのお小遣いで・・・

あ: ヒトの小遣いはほっといてよ!!!
   まぁ正直苦しいんだけどね。。。
   でも今回はたまったポイントを利用したから実費はゼロ!

ま: へぇ〜
   でもよくそこまでポイントためましたね

あ: 去年からいろいろ家電が故障しちゃってね・・・
   買い換えしたからその分ポイントが・・・

ま: 今、ポイントをためるか?
   その場の現金出費を抑えるため
   ポイント制度はなくても低価格の店で購入するか?
   どちらか?なんですけど・・・
   僕はポイントをためる派ですが・・・

あ: 時と場合によるよね
   購入価格、そしてポイントの還元率などを
   よーく考えないと・・・
   比較検討する条件が同じって訳じゃないもんね

ま: でも今回「あ:」さんが購入したように   
   ポイントには後の楽しみがありますよね
   大型のテレビなどの家電で大きな買い物をした場合は
   ちょっとしたデジカメぐらいならポイントで手に入りますよ!

あ: ポイントの場合は
   一種の価値蓄積だからね
   金利のように増えたりしないけど
   自由に使ったりためたりもできる  

ま: 価値蓄積ねぇ
   でも、それは特定の店舗やチェーンのみで利用できるものですよ
   そのため財布の中には
   捨てられないポイントカードが増える一方で・・・

あ: 一部では提携グループを構成して
   ポイントを融通して利用できるようにもなってるけど
   今回紹介したサービスでは
   買い物したとき、リアルの店舗、ネット上、関係なく
   ポイントを利用できる。。。 

ま: しかも。。。資料請求しただけで
   ポイントがたまる事もあるんですね
   買い物してないのに。。。 
   まるでタダでポイントを頂くようなモノでしょう

あ: タダより恐いモノはない。。。
   実はタダじゃないんだよ
   キッチリ価値交換を行っているって感覚を持たないとね!

ま: 資料請求だけでポイントがたまるのって
   なんだか逆のような気がしません?
   資料の制作、配布にかかる料金が必要なのに・・・
   むしろ資料を請求する側が料金を負担するとか
   ポイントを使って資料請求できるとか・・・

あ: でも利用者にとっては
   
重要な価値を提供している・・・
   「興味を持っている」という情報をね!
   この情報こそ 企業にとってはお金を出してまで欲しい情報でしょ

ま: 確かに・・・
   いろんなスタイルで
   ニーズの把握という取り組みが行われてます
   商品があたるアンケートだとか・・・

あ: 情報発信側、つまり消費者にしてみれば
   このような情報発信が価値を提供していることという
   意識って小さかったかもね!?
   それがポイントがたまっていくとなると・・・
   タダじゃないんだ!という意識も根づいてくるかもしれないよ

ま: タダじゃないという意識!?
   つまり・・・タダでは情報はやらないぞ!って考えるように!?

あ: 今まで以上に、消費者の声、ニーズの把握が
   難しくなってくるかもしれないね 
   もしくは情報収集によりコストが必要になるってことも・・・?
   Moneyではないポイントとはいえ
   シビアな消費者にとっては
   簡単にはアンケートに答えたり
   自分の「欲しい」という情報を
   提供してくれなくなるかもしれないね。。。

ま: 出し惜しみじゃないですけど
   消費が多様化する以上に
   
消費者が情報の価値に気付いた時って・・・
   今とは違う商品の開発や販売手法が
   必要になってくるかもしれませんね
   だって消費者から情報がなかなか頂けないのは・・・苦労しますよ

あ: 全く手に入れることができないわけじゃない
   むしろポイントと同じで
   蓄積するところにはどんどん蓄積されていくのかもしれない
   一人一人の消費者単位でね。。。

ま: ポイントと同じって・・・
   消費者から企業にポイントが与えられるんですか?

あ: 消費者も考えて消費するから
   よりメリットのある買い物をしようと・・・
   ポイントを重視するならば
   買い物する店やチェーンって限定されてくるだろうし・・・

ま: 僕は今でもその傾向が出始めてます・・・
   家電だったら ココ!って。。。

あ: 企業にとっても関係をより強固なものにするために
   利用金額に応じた還元率が設定されたり・・・

ま: 買えば買うほど、
   ポイント還元率が高くなる・・・
   特定店舗・チェーン利用が進みますよ!

あ: 買い物した時のポイント還元、
   会員登録、その他資料請求時のポイント提供などによって
   企業にとって顧客との関係をより強化できる・・・
   
蓄積されたポイント数、過去に利用されたポイント数が
   その関係の強さを現すバロメーターかもしれないね。。。

   
ま: ブランドと同じく   
   提供したポイントが
   企業価値の指標にもなるかもしれませんね。。。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:50| 流通