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2004年05月14日

【流通】SAPジャパン、著作権管理アプリケーションを出荷

――著作権管理にも業務効率化の波――

SAPジャパンは、メディア(出版、新聞、広告、放送)及びエンターテイメント(映画やゲームなど)業界向け著作権管理アプリケーション「SAP Intellectual Property Management(SAPインテレクチャル・プロパティ・マネージメント、以下SAP IPM)」の出荷を開始する。
著作権管理の業務要件を満たすアプリケーションとなっており、ERP上で著作権を管理する業界初のアプリケーション。メディア・エンターテイメント業界では、金銭的資産、物的資産などの有形資産以外に、画像、映像、キャラクターといった無形資産であるコンテンツについて、制作や販売に付随する著作権管理が複雑化、多様化しており、今後ブロードバンド普及により、益々進展すると考えられている。そのため、著作権管理やロイヤリティ計算など、著作物に関わる業務効率化が、今後の経営課題となってくる。
今回のSAP IPMでは、著作権の獲得・販売時の契約管理、ロイヤリティ計算などの基本的な機能の他、複雑な階層構造を持つ著作権の権利関係を管理可能。会計や販売といったmySAP ERPとも統合されており、ユーザーは入荷数量や販売金額を自動的に取得しロイヤリティ計算に利用できる一方、支払額や請求額のデータを会計機能へ自動的に送ることも可能という。
コンテンツの流通は、リアル商材流通とは異なる点が多く、慣習や法的な対応の他、ビジネスチャンスとしての期待も大きい。特に日本においてはコンテンツメーカーとしての役割も大きく、今後、こうしたバックオフィス機能の充実により、効率的なコンテンツの流通が促進されてくると考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:19| 流通