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2004年07月14日

【流通】ナガノトマト、完熟トマトのみを搾ったトマトジュースをインターネットで数量限定販売

――野菜の小口取引が生み出す流通変化――

ナガノトマトは、今年一番最初に完熟したトマト(第一花房第一果)のみを搾ったトマトジュース『初もぎ トマトジュース<第一花房第一果>』をナガノトマトショッピングサイトにて100本限定で発売する。
ナガノトマトは創業以来トマトの成育に適した土壌と気候である信州松本平で収穫された新鮮な加工用トマトを、フレッシュパックしたトマトジュース作りにこだわってきた。昨今、生食用のトマトを初め多くの野菜はハウス栽培の普及により、一年中店頭にならび、季節感を感じることが少なくなっている。
ナガノトマトがある信州松本平は、冷涼で寒暖の差があり、トマトのふるさと南米アンデスの気候に似ている事からトマトの栽培に適しており、ナガノトマトが契約している栽培農家では、露地栽培にて独自品種を大切に育てている。
「第一花房第一果」とは1本の苗に一番最初に結実した実のことを言う。これを基にした本製品は幾分糖分が少なく甘みが少ないためスッキリとした飲み口で、また野菜が本来持っている青草さを少し残しており、畑でもいだトマトをそのまま食べた時に感じる"旬"を味わう事ができる。
また、今回セットにして販売する完熟トマト「NT‐604」は、ナガノトマトが10年の歳月をかけて育成したオリジナル品種で、一般の方にはトマトジュースやトマトケチャップなどの加工品でしか味わうことの出来ないトマトであり、消費者に生で食べてもらうことによって、ナガノトマトがこだわっている「フレッシュパック」で製造されたトマトジュースが、完熟したトマトをそのままジュースにしていることを実感してもらい、『初もぎ トマトジュース<第一花房第一果>』と併せて夏野菜の代表である"旬"なトマトを楽しんでもらおうという試み。
野菜生産者による直販には、WEBを活用したPR活動などの他に、決済方法や宅配網などの拡充も必要となってくる。中国の消費市場の拡大など、高品質な農産物の需給バランスの変化なども影響し、今後はこうした生産者による直販など、従来とは異なった農産物流通網が徐々に確立されてくるかもしれない。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:55| 流通