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2004年07月20日

【流通】大王製紙、9月出荷分から印刷用紙の価格をkg当たり10円値上げ

――改革求められる印刷用紙の流通構造――

大王製紙は9月1日出荷分から、印刷用紙の内、上質紙・A2コート紙・A3コート紙・微塗工紙の価格を10円/kg以上引き上げることを代理店に通告した。 
海外においては、中国需要の拡大を背景とした原燃料の高騰で製品値上げが素材全般に広がるなか、同社においてもこうした影響を受け、印刷用紙の採算が急速に悪化している。
国内においては、今年に入り景況観に改善が見られ、洋紙需要も好調に推移しており、印刷用紙在庫にタイト感が出てきている。
今期原燃料費は、平成16年3月期と比べ、チップ、石炭、薬品費の大幅な上昇が見込まれ、このままの状況が続けば、再生産・安定供給が維持できない状況になるため今回価格修正に踏み切った。
OA機器の普及などにより国内でも印刷用紙の需要が上昇し、加えて中国市場の拡大により今後印刷用紙の供給難は深刻化してくる可能性が高い。こういった状況の中、リサイクル産業の活性化などを含めた国家レベルでの取り組みが必要になってくる

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:48| 流通