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2004年07月29日

【流通】日本製紙、仙台市とわりばし回収リサイクル事業を開始

――原材料調達の重要な選択肢 リサイクル――

日本製紙の岩沼工場(宮城県岩沼市)は、本年8月より、仙台市と協働でわりばし回収リサイクル事業に取り組む。
わりばしは安価で便利であるため大量消費されているが、そのほとんどはごみとして焼却されており、以前からリサイクルシステムの構築が求められていた。これまで、仙台市は何度でも使用できる塗りばしの使用などを呼びかけてきたが、現実にはわりばしの利用を急激に減少させるのは困難な状況にある。
そこで、わりばしの大量廃棄に対する方策について、仙台市と日本製紙岩沼工場が協議を重ねた結果、官民協働事業としてわりばしの回収リサイクル事業を実施することとなった。具体的には、仙台市がわりばし専用回収箱を設置し、飲食店の事業者やイベント主催者などから洗浄・乾燥させた使用済みわりばしを回収する。また、仙台市は、市民に対し、わりばし回収リサイクルへの参加を呼びかける広報・意識啓発活動を行う。一方、日本製紙岩沼工場は、自社の費用と責任において、わりばし専用回収箱から使用済みわりばしを定期的に巡回して回収、紙の原料としてリサイクルを行う。
使い終わった割り箸は、加工次第ではさまざまな製品に原材料として転用することも可能であると思われ、企業の独自のアイデアで割り箸を原材料とし、新しい商品を誕生させることも可能になる。今後自治体や企業の取り組みによって割り箸以外にも、リサイクル活動や資源再利用に対する積極的な研究などが活発化することによって、リサイクルが貴重な原材料調達の方法となる時代が来ることが期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:38| 流通