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2004年04月16日

【知識】水の栗田 宅配事業を子会社へ営業譲渡

栗田工業は、宅配専用で販売しているミネラルウォーターの製造、及び営業権を100%子会社のクリタックに譲渡する。

同社が、ミネラルウォーター事業に乗り出したのは、平成11年から。「水と環境の専門家」として、独自の技術を駆使して高付加価値の商品化に成功。ダイオキシンを出さないフィルムパッケージを採用するなど新タイプのミネラルウォーターとして、通信販売による独自のビジネスモデルを展開していた。同社は、2010年には2000億円程度まで、ミネラルウォーター市場が拡大すると見て、関連子会社のクリタックを活用して高シェア獲得を目指す。

クリタックの家庭用商品でのノウハウや販売チャネルを最大限活用しながら、栗田工業の持つネット販売のノウハウや、5万人以上の顧客データなどの経営資源も移管することで、クリタック製品の拡販にも結びつけることが期待できる。単なる販売権の移管ではなく、グループ内のシナジーを発揮して各部門に留まらずグループ全体で売上拡大を目指す同社。経営資源を適時・適量・適切に配分できるグループ構造は同社のロジスティクス的な強みともいえる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:11| 知識