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2004年06月14日

【知識】五洋建設、エイ・アイサービス/3次元動体位置管理による物流調査システム開発

五洋建設(株)とエイ・アイサービス(株)は、工場、倉庫、物流センター内で作業する人やフォークリフトの動きを3次元で把握し、作業状況を各種表示方法で再現して作業効率を分析する「3次元動体位置管理による物流調査システム」を共同開発した。
このシステムは、赤外線センサーを作業する人間に付け、受信機によって動きを立体的(上下、左右、奥行き)に、パソコンの画面上にシミュレーションさせて、実際の作業状況を0.5秒から3秒単位のレベルまで、把握することができるもの。
これにより、運営施設の業務効率改善のための調査を人手に頼ることなくできるとともに、作業動線などのシミュレーションによって無理・無駄のない施設計画の立案が可能になり、従来の手作業による現場調査に比べて、コストで3分の1以下、精度は大幅に現実に沿ったデータが収集できるため、具体的で高精度の改善提案ができるものと見込んでいる。
生産性の向上には作業時間や人員配置の工夫など日々の現状を調査分析することが求められるものの、調査分析は人手による目視調査や時間計測が主であるため、時間と費用がかかる上に計測誤差が生じる可能性が課題であったが、今回開発したシステムは、施設運営の調査を画期的に効率化するもので、人手による計測ミス、データ取得ミスを排除し、効率よく施設運営の状況を分析して、生産性・作業性の改善や施設リニューアルや新築時のシミュレーションに役立てられるシステムとなっている。
このシステムは、作業場所に人やフォークリフトがいる場合の危険警告システムとして適用したり、入退室が厳重管理される研究施設や危険区域の制御システムとしても利用できる。
施設のリニューアル・新築などの移行期には、より確実な調査分析結果を基にシミュレーションをする事でコスト・運用的なリスクを軽減することが出来るというロジスティクス的な発想から導入効果が期待できる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:04| 知識