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2004年06月28日

【知識】阪急交通社 SSAグローバルのソリューション採用

SSAグローバルは、阪急交通社が、SSAグローバルのサプライチェーン実行系ソリューション「SSA Warehouse Management(旧製品名:EXceed)」を全世界の主要拠点に導入することを決定し、その第一弾として国内拠点(大阪、成田)でシステムが稼動開始した。
阪急交通社では、国内・海外を問わず顧客の在庫を一元管理し、リアルタイムに把握することができるようになり、それぞれの顧客が、従来のような送り状単位ではなく商品の明細ごとにインターネット経由で在庫や出荷状況、取扱履歴などを確認できるようになる。
在庫管理における精度向上、リードタイム短縮、納期遵守率向上といった標準的なサービス水準を高めるだけでなく、近年顧客から求められることの多いトレーサビリティの確立、履歴管理の徹底、JITやVMIといった戦略的物流への対応も可能となる。
阪急交通社の中核事業である国際輸送事業部門は、近年の競争激化や顧客の海外進出を受け、付加価値の高いサービスによる他社との差別化を目指してきた。
在庫管理サービスも、物流センターでの単なる「モノの管理」にとどまらず、顧客の「資産の管理」という視点で行っている。
各拠点で得られる情報だけでなく輸送などの履歴を含めた在庫の「保管」と「流れ」に関するあらゆるデータを一極集中管理し、分析・応用することにより、顧客のビジネスを支援することを目指し、これまでは自社開発の情報システムによりサービスを提供してきた。
しかし、内容をさらに拡充させ、世界中どこでも均一なサービスを提供できるような情報システムの基盤づくりが急務であると判断し、導入実績が豊富でグローバルなサポート力をもつSSAグローバルの「SSA Warehouse Management(旧製品名:EXceed)」を採用した。
今回稼動を開始した国内拠点を皮切りに香港でもすでに稼動を開始し、今後はイギリス(2004年6月稼動予定)、米国(2004年夏稼動予定)の拠点に順次導入を行う。
また、上海拠点についても拡張していく予定で、香港・イギリス・米国の導入が完了した後、直ちにそれぞれの拠点を核としてその他各国の現地法人(中国も含む)とのサテライト方式での連係を図ることにより、グローバル規模での顧客の資産管理におけるサービス内容をさらに拡充していく。
グローバルなサプライチェーン構築にはフォワーダーとして付加価値の高い輸送サービスの提供が必要不可欠となる中、物流から派生する様々な情報を適時に提供しあえる環境作りによるロジスティクス構築に、実務に適するIT導入は、今後大きなウェイトを占めてくる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:52| 知識