<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2004年07月02日

【知識】三菱ガス化学子会社、切花鮮度保持剤“開花美人”を発売

三菱ガスの子会社であるエムジーシーエコファシリティーは、7月1日、切花の観賞期間を大幅に向上させる切花鮮度保持剤“開花美人”の製造・販売を開始する。“開花美人”を使用することで、水道水などで活けるだけでは花持ちの悪い切花類を長期間観賞価値のある状態に維持し続けることが可能になる。特に切花類の中でも高価でありながら最も花持ちの悪いとされるバラ等には有効であるという。
今回開発した切花鮮度保持剤“開花美人”は、植物の老化を促進するホルモン物質であるエチレンの生成を阻害する抑制剤を有効成分とし、その他植物活性成分などを併用した水溶性濃縮タイプの商品で、水道水だけでは1週間も経たずに枯死していく切花も、“開花美人”を使用することによって2週間前後の鮮度を維持することが可能になる。対象切花としてはバラのほか、カーネーション、スイートピー、コチョウラン、ガーベラ、マーガレット、ユリ、キク等切花全般に使用でき、花弁のみならず、着生葉も活き活きとした状態に維持することが可能。生花店での販売期間中に“開花美人”へ浸漬しておくだけでも効果を発揮する。
切花は生産農家にて出荷される際に、そのまま出荷される場合と薬剤による処理を施す場合があるが、何れのケースにも対応可能となるよう、2種類の鮮度保持剤を用意している。尚一般消費者用のものも発売を予定しているという。
花は切花した状態ではあまり長持ちしないのが常だが、本品のような摘要種類の広い鮮度保持材の登場により、迅速配送を迫られている生産農家や配送業者に大量栽培や大量出荷などが可能になりうるなどロジスティクス的な販売戦略を可能にする商品といえる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:48| 知識