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2004年07月09日

【知識】富士通、EA手法を用いた「業務・システム最適化コンサルティング」を提供

富士通は「エンタープライズ・アーキテクチャー」(以下、EA)を用いた業務・システムの最適化を実現する「業務・システム最適化コンサルティング」を開始する。
業務およびシステムの全体最適が実現することで、システムの導入から維持・管理にかかる総額費用を、既存システムと比べ10〜50%の削減が可能という。
情報システム構築・運用に関して「EA」という概念が注目されているなか、富士通では、国内で初めてEA手法を用い、行政分野での業務改革やシステム刷新を支援する「行政システム最適化サービス」を提供してきた。今回提供する「業務・システム最適化コンサルティング」は、同サービスのコンサルティングの部分を強化・拡充したもの。
サービスの特長としては、EAの早期構築を行うために成果物の作り方、具体的な作業手順のマニュアル化により重複作業を防止し、又、開発・維持フェーズのインプットとして活用可能なモデリング技法を使用する。
本サービスを利用する顧客企業は、ITガバナンスの確立、現状モデルから理想とするモデルへの現実的な移行計画を策定することで、経営戦略とシステム全体最適化が図れるという。
情報システムはハード・ソフトの進化、そしてニーズの変化などにより、企業内で多種多様なシステムが混在することもある。企業という組織における目標・目的を達成するために必要な情報システムの設計・実行は、ロジスティクスそのものと言え、今後はIT導入に関してロジスティクス部門の役割も大きくなってきそうだ。

  EA(エンタープライズ・アーキテクチャー)

企業はIT導入に関して、一つの案件毎に個別の最適化を目指してしまう事も少なくない。個別のニーズによるシステム構築を行うと、企業内にはさまざまなプラットフォームやネットワーク、データベースが存在するようになり、全体として効率が悪いものになる場合もある。
この現状を打破する概念として登場したのが「EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)」。経営戦略を各レベルで実行するために、経営資源を構造化し、実行体を作り出すための構造設計図で、情報システム導入に際し全体最適を実現する。官公庁をはじめ、大手民間企業でも急速に導入が進んでいる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:41| 知識