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2004年08月06日

【知識】トナミ運輸など3社、機密文書のリサイクル会社「静岡ドキュメントセキュリティ」を設立

鈴与、トナミ運輸、リソース東海は、静岡県内の事業所から排出される機密文書のリサイクル推進を目的として「静岡ドキュメントセキュリティ」を設立する。
事業所から排出される廃棄機密文書については、2005年4月の個人情報保護法の全面施行への対応等、万全なセキュリティの下での処理が求められる一方、資源循環型社会の実現・二酸化炭素の排出抑制等、環境対策の観点から、従来の裁断・焼却処分よりも高いリサイクル率の処理が求められている。
静岡ドキュメントセキュリティは、鈴与が静岡県に持つネットワークと長年培ってきた信用力、トナミ運輸の北陸地区を始めとする各地での機密文書リサイクルの実績、加えて、東海パルプの関係会社であるリソース東海の紙資源リサイクルに関わるノウハウ等、3社が持つ強みを活かし、現在裁断・焼却処分されリサイクルされていない機密文書のリサイクルを行う専門会社として、高いセキュリティと高いリサイクル品質を提供するとともに、地域(静岡県内)で排出される廃棄機密文書を、東海パルプ等、地域の複数の製紙会社でリサイクルし、再生紙製品を排出した地域の事業者が使用するという「地域完結型のリサイクルネットワーク」の実現を推進していく。
なお、静岡ドキュメントセキュリティは、2004年9月に営業開始の予定である。
将来的に紙を始めとする原材料の供給不足も危惧される中、これまで困難とされてきた分野における、リサイクル化へのニーズも増えてくる。今回のように異なったサービスを持つ企業がお互いの経営リソースを活かし、一般的な廃棄処理が難しい資源を処理可能にしていく手法には、ロジスティクス的な発想が見受けられる。今後、環境面を配慮した、様々な特殊処理を要する廃棄に対したリサイクル化が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:43| 知識