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2004年08月12日

【知識】NEC、インドでソフト系新入社員のIT研修を実施

NECでは今年度の新入社員研修の一環として、ミドルウェアソフトの開発部門に配属された37名全員を対象に、インド(チェンナイ市)において1カ月のIT研修を実施している。実践的なIT技術の研修を全て英語で受講し、研修や日常生活で発生する様々な課題・調整事項を自分たちで英語を用いて解決するという経験を通して、グローバル対応力を有する自立的な人材の育成を目指す。
国内のIT企業において、新入社員研修をソフト大国のインドで行う例はまだ少なく、業界の中でも先駆的な取り組みである。
NECのソフトウェア事業はグローバル競争の激化や、技術のオープン化という事業環境に置かれており、コスト競争力を高めるためにインドや中国という海外でソフト開発を行うオフショア開発や、最新のオープン技術の導入が必要となっている。そのため、物怖じせずに外国人とコミュニケーションを行えるグローバル対応力を備え、かつ、指示を待つのではなく自ら課題解決に取り組んだり、最新技術を積極的に習得する自立型人材が求められている。
一方、インドは欧米のIT企業のオフショア開発やアウトソーシング(外部委託)の受託を通して世界のソフト大国になっており、それに伴いIT研修の分野も充実している。
NECでは、インドが英語圏であること、交通費や宿泊費を含めても国内に比べて約6割の費用で高いレベルの研修が可能であることから、今回、研修事業も行っているインドのIT会社「SOFIL Information Systems」に新入社員向けの教育を委託した。
今回の教育プログラムは、グローバル対応力、先端のITスキルを身につけた社員をいち早く育成する事を目的としており、経営戦略上、同種のスキルが今後の競争社会における重要なポイントとして認識されていることが伺える。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:35| 知識