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2004年08月18日

【知識】ライオン 韓国CJCorp.の生活化学品(日用雑貨)事業買収

ライオンが、韓国のCJCorp.(以下CJ)の生活科学品事業を買収する。CJが生活化学品事業を現物出資による100%子会社として分社化し、ライオンが同子会社の株式を取得する。
ライオンは、中期経営計画で、家庭品事業、薬品事業とともに、国際事業をコア事業と位置づけ、積極的な成長戦略を推進中。韓国市場においても、1990年以降、CJと衣料用洗剤を中心に市場開拓への協力を行ってきた。
CJの事業再編の一環として生活化学品事業売却の申入れがあり、検討した結果、当該事業分野はライオンのコア事業と合致しており、ライオンは今回の買収によって、事業体制と市場プレゼンスが確保され、ライオンの経営資源・技術を導入することで、さらなる事業拡大を見込む。又、日本と同水準の生産設備インフラが整っていることから、ライオンの生産技術を導入しやすく、ライオンのマーケティングノウハウを活用することで流通への販路拡大による成長が見込まれ、北東アジアの成長戦略において大きな効果が期待される。
日本国内においては、花王、P&Gといった競合企業との激しいシェア争いが展開される中、今後、中国を始めとするアジア市場において、商品ブランド構築、マーケティング、販売・物流網の構築などのグローバルな流通構築が競争優位性確保に必要不可欠となってくる。そう言う意味でも、「時間を買う」という観点から、日本企業による海外企業の買収事例も増えてきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:34| 知識