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2004年08月25日

【知識】日本ワムネット、セガからCG制作データの高速伝送サービスを受注

大容量デジタルデータ伝送サービス事業を展開する日本ワムネットは、セガから、日本とアジアの業者間を結ぶ、コンピューターグラフィックス(以下CG)制作データの高速伝送サービスを受注した。
同サービスは、低コストで高いセキュリティーレベルでのコンテンツ保護が可能で、ネットワーク管理が容易であるという特色を有しており、セガは今後、CG制作分野において各プロジェクトの適性をみながら順次、日本ワムネットの高速伝送サービスを利用推進していく方針。
従来CGやゲーム、アニメーション、映像の制作工程においては、国内であればバイク便、海外であれば航空便を利用した「現物配送」か、FTPサーバーを自前で構築し伝送を行うことが一般的に行われていた。しかし現物配送では特に国際間でのデータやり取りに手間・時間・コストがかかり過ぎ、またFTPサーバーではセキュリティーの確保されていないデータがインターネット上を流れることから、コンテンツ保護の観点から問題が多いとされていた。
日本ワムネットの提供する高速伝送サービスは、自前で伝送システムを構築する必要がなく、データを高度に暗号化するため安全にインターネット上を伝送することが可能という。また同サービスの利用者はすべての操作をPC上で完結できるため、作業効率の向上、時間短縮、コスト削減を容易に実現することができる。
今回セガでは、納期要求を満たすためのタイムロスの軽減と、秘匿性の高いリリース前CGデータの保護の観点から、韓国アーティスト"RollerCoster"のプロモーションビデオを日韓で共同制作する際に、日本ワムネットが提供する高速伝送サービスを採用した。
デジタルコンテンツ制作において、異なる拠点間における従来の作品のやり取りには、時間、コスト、セキュリティ面において、問題も少なくなかった。これらの問題を解決する方法として、高速伝送サービスの利用により、コンテンツ制作に必要なファイル交換がスムーズで安全に行うことが可能となる。デジタルコンテンツ制作以外の分野においても、大容量のデータ交換を必要とする場合、自前で最高基準の伝送インフラを整えた場合の費用対効果を考慮した上で、今後は部門間の情報共有という観点から、こうした第三者による高速伝送サービスの利用が進んでくる可能性が考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:16| 知識