<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2004年09月03日

【知識】仮想化技術を製品化、異機種環境の管理・運用を一元化

日本IBMは、仮想化技術を搭載したソフトウェア製品群を「IBM仮想化エンジン・スィート:IBM Virtualization Engine Suite for Servers(以下、VE Suite)」として発表した。VE Suiteは、4月に発表した「仮想化エンジン:Virtualization Engine(以下、VE)」のコンセプトを具現化したもの。
VE は、IBM製や他社製、または他社のオペレーティング・システムなど様々なシステム環境のサーバーやストレージなどを統合し、システム間の違いを意識せずに、あたかもひとつのシステムであるかのようにハードウェア、ソフトウェア、データを一元管理・運用するもの。IBMが提唱するオンデマンド・ビジネスを推進する上で鍵となるオートノミック・コンピューティング技術やグリッド・コンピューティング技術を融合した柔軟で安定したIT基盤を供給する仮想化ソリューション。
このサービスを利用する顧客は、統合された操作環境でVE Suite管理下の全てのシステムを管理・運用する事ができる。たとえばIBM pSeries とサン・マイクロシステムズのUNIXサーバーを持つ顧客が、両社のUNIX OSであるAIXとSolarisが稼動する環境で、ハードウェア資源やアプリケーション・ソフトウェアの稼動状況をモニタリングし、運用管理する事が可能になる。また、生産性の向上、ダウンタイムを削減、システム資源の利用率が3割近く向上するなど、投資を効率的に回収できるという。
大企業では部門毎や業務フロー毎に異なる情報システムが構築されている場合もある。ロジスティクス実現には情報の共有化による最適判断の実行、計画が必要となってくるが、今回の商品はこれらの異なるシステムの統合を効率よくできる商品であり、企業のロジスティクスを実現するためのインフラ的な要素として注目される。今後は単に情報システム統合=ロジスティクスでなく、統合された情報から新しい計画、実行、最適判断を行う事が求められてくる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:47| 知識

 

Fatal error: Maximum execution time of 30 seconds exceeded in /usr/home/blog/blogstation/root/blogmanager/makepage/entry/entry.php on line 467