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2004年09月07日

【知識】日本IBM、10月にソリューション検証・確認を行う「システムハウス」など開設

日本IBMは、ソフトウェアの品質をさらに向上させることを目的に、ユーザーに導入するソリューションを検証・確認するための部門「システムハウス(仮称)」と、ソフトウェアの技術的な問題対応を行う「IBMミドルウェア・カスタマー・サポート・センター(仮称)」を10月1日に、ソフトウェア開発研究所(1999年7月に開所し、世界中のIBMの開発部門と連携しグローバルにソフトウェア開発研究を推進)に開設する。
新設するシステムハウスでは、ユーザーのオンデマンド・ビジネスをスムーズに実現するために、ビジネス・シナリオやシステム構成にあわせたソフトウェアを選択し、組み合わせたソリューションを検証する体制を提供する。具体的には、IBM(R)ミドルウェア(WebSphere(R)、DB2(R)、Tivoli(R)、Lotus(R)、Rational(R))を組み合わせた、オンデマンド・ビジネス環境を実現する先進的なソリューションの仕様策定や検証作業を行い、ソフトウェア品質の大幅な向上を図る。設置当初は10〜15人の開発者で構成する予定。
検証を行うソリューションとしては、企業ポータルやオンライン情報管理を活用し社員の協調性(コラボレーション)や生産性を向上するソリューション、部門間や企業間の業務プロセスを迅速かつ柔軟に統合するソリューションや、企業内に分散している異なる形式の情報を連携・統合し活用するソリューションなどがある。このほか、これらのIT基盤を支える運用管理のソリューションの検証も行う。
また、ソフトウェアの技術サポート面を向上させるため、国内に
IBMミドルウェア・カスタマー・サポート・センターを設置。ここは、従来米国など海外拠点から提供していたミドルウェアの、技術的な問題対応を日本で行うために開設するもので、当初は約20名体制で構成される。これにより、従来よりも対応時間を短縮させ、迅速なサービスを提供する。
業務システムと基幹システムの統合、生産管理システムにおける複数の在庫拠点の共有化といったネットワーク関連の整備や効率的な運用サポートなど生産性向上のためのシステム・インフラ面でのサポートが可能となる。また企業ポータルやオンライン情報管理などにより、社員の協調性や生産性を挙げるといったソフト面でのメリットも期待される。各サービスを断片的なものと捉えず、多様なサービスを駆使する複合サービスと考え、企業のもつ様々な経営リソースを駆使したロジスティクス戦略をサポートするシステムサービスとして期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:43| 知識