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2004年09月16日

【知識】アイフル、子会社「NFP」が「中小機構」などと「事業戦略型ファンド」を設立

アイフルの完全子会社で、ベンチャーキャピタル事業を営むニュー・フロンティア・パートナーズは、中小企業基盤整備機構(以下中小機構)、日立製作所、他2社と、「事業戦略型ファンド」(NFP−ストラテジック・パートナーズ・ファンド)を設立する。このファンドは、NFPと中小機構が約90%を出資し、他に戦略パートナーである日立、いちよし証券、辻・本郷税理士法人の出資により、総額22.1億円でスタートする。
狙いは、ニュー・フロンティア・パートナーズの開拓・育成機能と戦略パートナーのアドバイザリー機能を活用し、新事業の創出を目指すベンチャー企業への戦略的投資を実施するとともに、ハンズオンによる投資先企業の支援・育成を積極的に行い、ビジネス・パートナーとして企業価値創造に努めることである。
戦略パートナーの主な役割は、日立:技術・事業性評価、事業アライアンス、いちよし証券:株式公開およびM&Aコンサル、辻・本郷税理士法人:財務・税務・会計コンサルであり、協働による企業成長の加速を図る。
ニュー・フロンティア・パートナーズは、2002年2月に日立CVC室と相対で組成した「KC―HCVC1号投資事業組合」における事業戦略型ファンドで培ったノウハウを活かし、NFPの外部アドバイザー・ネットワーク等の積極的な活用により、投資先の支援(マーケティング、販路開拓、生産体制構築、人材提供等)を行い、企業価値創造に努める。
投資対象は、情報通信、環境・バイオ・ヘルスケア、流通・サービスの分野および産業ニューフロンティアに挑戦する、革新的な技術やコンセプトを有するベンチャー企業とし、各分野にバランスの取れた投資を行い、各投資ステージにおいても、ポートフォリオ管理を徹底し、バランスの取れた運用を行う。
ニュー・フロンティア・パートナーズは、ハンズオンによるリードキャピタルを目指し、創造性と革新性に富むベンチャー企業の育成・成長に積極的に参画していく予定。
ファンドを成功させるために、事業出資、株式公開、M&Aなどの資金運用や、技術開発、人材活用といったベンチャー企業にとっての成長ファクターの活用の際、支援企業ごとにマッチした形でバランスよく支援する必要がある。そのためには、このファンドを運用する各企業の専門分野に関するノウハウをもって支援していく上で、単一的な支援ではなく、ロジスティクスに基づく各企業の横断的な支援戦略が重要になるため、各企業の専門分野を活かした支援体制をどのように整えていくか注目される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:33| 知識