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2004年10月05日

【知識】フルキャスト、フリーター対象のクレジットカード事業を開始

総合人材アウトソーシングの「フルキャストグループ」は10月1日、登録スタッフを対象としたクレジット事業会社「株式会社フルキャストファイナンス」を設立した。代表取締役にはグループCEOである平野岳史が就任し、登録スタッフの利便性を追及したクレジット事業を展開していく。事業の正式運用開始はシステムインフラの整備、サービス内容の充実を図ることから来春を予定している。
クレジットカードビジネスにおいて若年層の取り込みは、各社大きな経営テーマであった、収入の不安定さや支払能力の低さから大半の企業がその取り組みに慎重であったが、フルキャスト独自のシステムにより、利用チャネルの多様化と返済の自由度を高めることで、若年層に適合したビジネスモデルを構築することに成功した。
一般的に20歳代のカード保有率は約80%といわれ、フリーターが中心のフルキャストのスタッフ数は40%程度と低く、以前からカード保有に対する潜在ニーズが多かった。
また、就業貢献度に応じたポイントの付与等の特典により、就労意欲の更なる向上が望め、フルキャストにとってもスタッフの就業定着に寄与すると考えられる。
将来的にはモバイルとの連動で、利用明細の確認、借り入れ、返済が24時間出来るようにする予定。この事業全体で初年度7億円の貸付残高を計画している。
この事業により、フルキャストはもともとの業務リソースであった登録スタッフを新たにクレジット利用者という専属顧客にすることが可能になったといえる。今後軽作業アウトソーシングとクレジット事業という、いずれも登録スタッフがキーになる事業で、相互的な収益展開をしてくるものと予想される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:36| 知識