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2004年10月21日

【知識】伊藤忠、福井県と先端技術分野での中小・中堅企業支援育成で戦略提携

福井県と伊藤忠商事は、先端技術分野における福井県内の中小・中堅企業の支援育成を目的とした戦略提携協定書を10月19日付で締結した。
福井県には繊維、眼鏡、機械などの産業を中心に優れた「モノづくり技術」を有する中小・中堅企業が集積している。これらの企業が、生産地のグローバル化による東アジア地域との競争や市場のグローバル化に対応すべく、2003年12月に「福井県経済社会活性化プラン 〜挑戦(チャレンジ)ふくい〜」を策定し、「みらい技術の創造」を政策の柱に掲げ、知事自らが本部長を務める福井県産力戦略本部を設置し、「最先端技術のメッカ」づくりに取り組んでいる。 
伊藤忠商事は、先端技術分野において伊藤忠商事が提携している米国国立研究所や独立行政法人産業技術総合研究所などの国内外有力研究機関の技術情報等をもとに、中小・中堅企業との先端技術分野における共同ビジネス開発を行うなど、国内中小・中堅企業の支援に取り組んでいる。また、伊藤忠商事が中心となって立ち上げた「がんばれ日本企業!ファンド」や伊藤忠商事が中小企業庁と共同で設立した「がんばれ!中小企業ファンド」などにより、日本の中小・中堅企業を資金面で支援している。
今回の戦略提携をベースに、福井県と伊藤忠商事は共同で福井県内の中小・中堅企業の先端技術分野での技術開発をサポートするとともに、開発した技術、製品のマーケティングや戦略策定の支援などでも協力し、グローバルな競争力を持った企業を支援育成する。 
今後、地方自治体は産業の活性化のため、特産品など販売拡大戦略を積極的にサポートしてくると思われる。その際、製品開発を始め販売エリアの拡大や、生産ラインの整備など流通体制の拡充に関し、システムベンダーやベンチャーキャピタル、コンサルティングファームなど、各企業との支援体制を整える他、地域産業を伸ばすための法改正や地方税制改定など行政的なバックアップを含めたロジスティクス戦略が大きな鍵を握ってくると思われる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:20| 知識