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2004年11月11日

【知識】住友商事・千葉製粉、ベトナム初の小麦粉プレミックス製造事業に参入

住友商事、千葉製粉、ベトナム製粉大手のダイフォン・フラワー・ミリングの3社合弁による小麦粉プレミックス※製造・販売会社「インターナショナル・ミックス・ジョイント・ベンチャー・カンパニー・リミテッド」は、ホーチミン市にて60万米ドル(約6,600万円)を投じベトナム国内初のプレミックス製造工場を竣工した。同工場は年間2,400トンの生産能力を備えており、千葉製粉の技術指導の下、11月から小麦粉を主原料とする製パン、製菓、水産加工食品用プレミックスの量産を開始する。新会社は、食生活の向上を背景に高級パン・菓子類等の需要旺盛な国内市場を中心に拡販を図り、3年後(2007年度)に5億円の売上を見込んでいる。
ベトナムは旧仏領だったこともあり元来パン食文化が定着しているが、大手ベーカリーチェーンの台頭、外資系ファーストフードチェーンの進出等もあり、パン・菓子類(ケーキなど)の品質向上、多品種化が進展し、小麦粉の年間消費量は急拡大している(2003年:約65万トン)。こうした状況下、先進国と同様ベトナムも上質な小麦粉プレミックスに対する今後益々の需要増が見込まれることから、住友商事・千葉製粉・ダイフォンの3社は輸入依存から国産化に転じる絶好機と捉え、今回の合弁事業化を決断するに至った次第である。
3社のノウハウを活かし合いながら、国産化を目指したプロジェクトを遂行するにあたり、目標達成へ向けたロジスティクス的な取組が、成功の可否となってきそうだ。

※小麦粉に乳製品、油脂、香料、添加物等の副資材を調合した付加価値商品で、パン・菓子等のメーカーはこれら副資材の自家配合を要さずプレミックスのみから製品を生産できる。副資材の選別、配合比率等は製品品質を決定する重要な要素であり、プレミックス製造業者の技術・ノウハウが凝縮されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:38| 知識