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2005年02月21日

【知識】ブリヂストン、世界各地でタイヤ生産拠点の整備を増強

ブリヂストンは、2003年から2007年までの5年間に総額で2,270億円を投資し、世界各地のタイヤ生産拠点整備と増強を推進する。
タイヤ市場の変化に対応するために、以下を目的としたタイヤ生産拠点の整備と増強を推進する。

1.  先進市場での乗用車用タイヤの高性能化、大型化に対応する生産体制の整備
2.  新興市場を中心とする乗用車用タイヤの需要増加に対応する生産能力の増強
3. 世界各地で堅調なトラック・バス用タイヤの需要に対応する生産能力の増強
4.  タイヤ生産の増加に合わせた、タイヤ原材料供給拠点の確保・拡充

先進市場における乗用車用タイヤの高性能化、大型化への対応としては、合計で880億円を投資する。具体的には、次世代生産システム「BIRD」を、彦根工場に続き海外では初めてメキシコ・モンテレーに建設する新工場に導入し、そこで生産された高性能タイヤおよびリム径の大きなタイヤを主に北米市場向けに出荷。また、今後需要の大幅な伸長が予想されるランフラットタイヤについて、2004年末に日本以外では初めてポーランド・ポズナン工場での生産を開始し、さらに、南アフリカのブリッツ工場でもランフラットタイヤ生産のための投資を行う。
新興市場を中心とする乗用車用タイヤの需要増加への対応としては、グループとして中国で3カ所目の生産拠点となる無錫工場を新設し、2004年7月より生産を開始した。その他ブラジル・バイーアでの工場新設を決定している。
さらに、アジア・中南米の既存工場でも能力増強を進める方針で、この領域での投資総額は490億円となる。
トラック・バス用と建設車両用タイヤについても、需要の伸びに対応するため、500億円の投資を行い生産能力の増強を進めていく。既に生産を開始している中国・瀋陽とタイ・チョンブリの工場新設に加え、世界各地の既存工場の生産能力を増強している。今後、世界の自動車用タイヤ需要の変化に対し、これらの投資により、自動車用タイヤの世界的な需要の伸長に対応していく考え。
同社は、今後の市場動向を的確予測し、戦略的な投資によるグローバルな生産供給体制を構築していくが、それぞれの国や地域毎の市場予測と生産工場の確保、調達、物流、そして広告・マーケティングと、広範囲に渡る企業価値最大化に向けたロジスティクス戦略が伺える。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:09| 知識