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2005年03月09日

【知識】富士写真フイルム、「マイクロフィルム長期保存支援サービス」を提供

富士写真フイルムは、マイクロフィルムの長期安全保存をサポートする、『マイクロフィルム長期保存支援サービス』を平成17年4月1日より開始する。
マイクロフィルムは、フィルムに文書や図面などを縮小して撮影・記録する可視媒体で、500年以上の期待寿命があるとされ、重要情報の長期安全保存に適している。また、デジタル化の進展に伴う、システムの世代交代などの影響を受けにくいことから、有用性が再評価されている。今回の『マイクロフィルム長期保存支援サービス』では、全国のパートナーラボと協力し、4つのサービスメニューを用意、マイクロフィルムに記録した重要情報を、長期にわたり安全に保存するための体制構築を支援する。
自然災害時に水害を受けた場合、国内各地のパートナーラボが現地へ駆けつけ、応急処置を施し、専門知識を持ったスタッフがいる同社処理センターへ送付することで水洗い・乾燥処理を行う「水害支援サービス」や、「分散保管のための複製フィルムの作成」「酸化性ガスなどによるマイクロフィルムの劣化を防止する安定処理」「湿度変化によるマイクロフィルムの劣化を防止するための調湿材の提供」などのメニューが用意されている。
長期的な重要書類の保管方法として、ITの革新やメディアとしての寿命などから、マイクロフィルムが見直されている。単に保管・管理だけでなく、代替えが不可能な重要書類管理のバックアップ体制構築には、災害時の対処方法の徹底や適切な保管環境の確保と維持など、地理的、組織的な枠組みを越えたロジスティクス的協力体制により、実現可能であったと考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:45| 知識