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2005年04月20日

【知識】資生堂、マレーシアのワリサン社と9月メドに化粧品輸入・販売の合弁会社を設立

資生堂は現在マレーシア市場における同社化粧品の代理店であるツンパオ社の親会社であるワリサンTCホールディング社(以下ワリサン社)と、合弁会社「資生堂マレーシア」を設立することで合意し、4月18日(月)資生堂本社にて契約を締結した。
資生堂の海外での販売は1957年の台湾を皮切りに現在海外70カ国に及び、世界各地でユーザーに質の高い製品とサービスを提供している。
マレーシアでは1959年に販売開始、ツンパオ社と1977年に代理店契約を締結した。ツンパオ社の長きにわたる活動を通じて市場開拓が進み、マレーシアの化粧品市場において、資生堂化粧品の認知度は高まり、プレステージ市場における確固たる地位を築いてきた。また、マレーシアはアセアン諸国のなかでも一人あたりGDPが高いこと、人口比率で若年層の占める割合が高いことなど市場のポテンシャリティが高く、更なる成長と飛躍が期待できると同社は分析し、そのためにはワリサン社が有するマレーシアの流通網や現地ビジネスに精通した人材に加え、資生堂が直接投資をすることによる、きめ細かなマーケティング対応により一層の市場拡大に向けた活動を行えるとの認識で、両社が一致したことから今回の合弁会社の設立に至る。
これまでのマレーシア市場でのプレゼンスを更に高め、現地に根ざしたオペレーションにより積極的なマーケティングを展開していく。
具体的には現在約70店で展開しているデパートにおけるプレゼンスを更に高めるため、アジア市場で最も人気の高い美白ラインである「資生堂ホワイトルーセント」や、メーキャップの代表である「資生堂ザ・メーキャップ」などの主力ラインの販売強化によりプレステージ領域における地位獲得をねらう。
国内において消費者ニーズの認知力や製品開発力において、トップレベルの力を誇る資生堂のノウハウと、ワリサン社の持つ現地での流通網などのビジネスインフラやノウハウと融合することにより、マレーシア向けの高品質商品の開発が可能になるほか、海外で得た製品開発データ(現地の女性の体質や趣向など、製品開発一連の詳細データ)や、マーケティング等の販売ノウハウなど、別地域への進出時や、日本国内においても応用が可能になると思われ、グループ全体の相互てきな向上も可能になってくると思われる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:57| 知識