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2005年03月08日

【流通】東映ビデオとヤフー、劇場用映画・DVDの宣伝とインターネット映像配信事業で提携

――劇場とネットの融合による新たなコンテンツ流通――

東映ビデオヤフーは、東映ビデオが制作した新映像ブランド「CINEMA 4U」の、劇場映画・DVDの宣伝、およびインターネット映像配信事業において提携した。
「CINEMA 4U」は、映画館、パッケージソフト、地上波・衛星放送だけでなく、ブロードバンドインターネット、モバイルインターネットなど、多メディアへのマルチユース展開を視野に入れた、新たな映像ブランド。
第1弾として、若い世代から支持を集める作家・乙一の小説を原作とした映画「ZOO」を公開。5話のショートフィルムで構成されたこの作品は、オムニバス形式の映画で、劇場公開と同時に、Yahoo! JAPANの特設サイトでショートフィルム1話を有料ストリーミング配信する。以後、約2週間ごとに1話ずつ順次配信していく予定で、視聴料金は、1話あたり315円(税込)。
また、Yahoo! JAPANでは、「ZOO」特設サイトを公開し、キャストやスタッフのインタビューを掲載するほか、チャリティーオークションの開催、映画出演者のチャットイベントの開催、Yahoo!プレミアム会員とYahoo! BB会員限定の1話無料視聴などを展開し、インターネット上での話題喚起図る。
一方、東映ビデオでは、劇場に来場した顧客にパスワードを配布し、未公開の特別映像をYahoo! JAPANの特設サイトで見られるようにする。
従来の映画コンテンツにおける流通においては、劇場での上映とセル・レンタル版の販売にはタイムラグを設けるなど、一つのコンテンツで様々な収益モデルを構築してきた。今回の大手ポータルによる同時配信により、劇場とネットを融合させた新たな楽しみ方を確立することで、コンテンツ流通のありかたも大きく変わってくる可能性がある。著作権の管理等についても収益モデルと共に新たな管理手法が求められてきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:00| 流通