<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2005年07月07日

【流通】セブン-イレブン、オリジナル食パンを発売

――CVS=PB>NB 時代に――

セブン‐イレブン・ジャパンは、人気のオリジナルパンブランド「焼きたて直送便」からコンビニエンスストア業界として初のオリジナル食パン『味わい食パン』(6枚入り:178円、3枚入り:89円)を、7月5日(火)より、東京の練馬地区・杉並地区のセブン‐イレブン約160店舗にて発売し、8月中旬以降順次販売エリアを拡大していく。
最大の特長は製法にあり、通常の食パンの発酵工程の場合は高温で4時間であるのに対し、『味わい食パン』は、セブン‐イレブンの食パン専用工場において低温で12時間をかけてじっくり発酵させる。この工程によって、木目の細かいソフトな生地や、発酵過程で生まれるほのかな甘み、旨みなどを引きだした。
食パンの食シーンを確認したところ、約9割の人がトーストで食べることから、モッチリした食感や風味・香り、安心などをコンセプトに、約2年半の研究・開発を重ねて作り上げた。同社は、製法・原材料にこだわったオリジナル食パンを開発・販売することで、今まで来店の機会の少なかった主婦層やあまり食パンを購入しない独身男性などのニーズにも対応し、さらなる来店客の増加と客層拡大につながるものと期待する。
今後、他CVSチェーンにおいても同様の取組が行われると考えられる。これまでPB化されてこなかった商品カテゴリーでも、PB化が進むことにより、大手メーカーによる商品ブランドも少なくなる可能性も考えられる。CVSをはじめ小売業によるPB商品ブランドが、消費者の間で認知が広がることで、従来の商品流通の中で小売業の存在感がより大きなものとなってくると考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:11| 流通