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2005年10月11日

【流通】ISID、マーケティング・ソリューションを提供

――ITを活用した最新のマーケティング手法による流通構築――

電通国際情報サービス(以下ISID)は、ITを駆使した新たな業務プロセス構築のコンサルティングからシステム導入までのサービスを10月5日より開始した。
日本においても、ITを駆使した企業レベルのマーケティング管理、「エンタープライズ・マーケティング・マネジメント(以下EMM)」の必要性が高まっていると同社は分析する。その中でも「イベントベース・マーケティング」と呼ばれる手法は、個々の顧客の取引傾向から「重要な変化(イベント)」を日々自動的に検出し、それぞれの顧客に合ったマーケティング活動を適切なタイミングと適切な手段で実行する、顧客中心のマーケティングである。従来のプロセスによるダイレクトマーケティングに比べ、分析力、スピード、データ量のどれをとっても強力なITのサポートが要求される。
一方で、「イベントベース・マーケティング」を実現するために必要不可欠な、テラバイト級の詳細データを高速に分析し、多数のキャンペーンを効率的に計画・実行・管理できるソフトウエアと、それに適したデータベースが日本にないことがネックとなっていた。
そこでISIDでは、「イベントベース・マーケティング」を実現し、展開するための最適なソフトウエアとして世界の先進企業に採用実績のある
Unica社と販売代理店契約を結んだ。ISIDは、同社の「Affinium(R)」製品群の中核である「Affinium Campaign(TM)」の日本語化の監修を行う。
「イベントベース・マーケティング」を推進している企業では、数百にも及ぶ「イベント」を定義し、それに対応したきめ細かなキャンペーンを自動的に実行・管理する事が必要になる。また、同一顧客に対して過剰な頻度でマーケティングを行うことを避ける為、優先度を考慮して最適化したキャンペーンを打つ必要もあるが、Affiniumの製品群は、このような活動を展開するのに最適なツールとして、先進企業に採用されている。
また、他社のデータウエアハウス・システムに比べて10〜50倍のパフォーマンスを半分のコストで実現させ、「イベントベース・マーケティング」をサポートするデータウエアハウス・アプライアンス「Netezza Performance Server(R)」を有する
Netezza社とも、共同マーケティング及びSI契約を結んだ。
ISIDは「Affinium Campaign」を効果的に活用するコンサルティングからシステム導入まで、電通及びグループ各社と協働しながら、金融、通販、旅行、通信、製造業などの業種向けにソリューションを提供していく。
日本国内において本格的に「イベントベース・マーケティング」の手法が確立され、対象顧客ごとに5W1Hによる的確なマーケティングが可能になってくると同時に、商品開発、供給の体制など流通システム構築においても最適化を目指した新しい仕組みが求められてきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:13| 流通