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2005年08月11日

【知識】住友商事、化学品事業会社3社を再編・統合

住友商事は、2005年10月1日付で住友商事プラスチックと住友商事ケミカル及び住商化学品中部の3社を統合させる。
存続会社は住友商事プラスチックとするが、新会社の社名は住友商事ケミカルとし、化学品3事業会社の戦略的再編・統合により、バリューチェーンと収益の飛躍的拡大を図る。
合併後の住友商事ケミカルは、住友商事本体の「基礎・電子機能化学品本部」に対応した「合成樹脂」「有機化学品」「電子機能化学品」の3分野の広範囲な商品をカバーすると共に、バリューチェーンを共有し、グループ経営の一層の効率化・深化を進め、更なる収益基盤の拡充を促進する。
また、中部地区の化学品全般を取扱ってきた住商化学品中部は、合併後、新会社の名古屋支社として「地域戦略」と「商品戦略」のより緊密且つ有機的な展開を実現する。
合併後の売上高は、2,370億円程度になる見込みで、税引後利益15億円を目指す。また、従業員は340名、執行役員制度も導入してスタートする。社長は住友商事プラスチックの松岡社長が就任、住友商事ケミカルの桑野社長は副社長に、住商化学品中部の小出社長は執行役員に就任する。
今回の再編・統合に至るプロセスに、同社のロジスティクス的戦略が伺える。それぞれの企業が行ってきた分野毎の事業を統合した場合のシミュレーション、メリットと課題抽出など、組織を横断した情報共有及び分析活動が必要であったことが予想される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:02| 知識